フォルクスワーゲン、新型「ティグアン」を7年ぶりにフルモデルチェンジ。9月から予約受付開始
フォルクスワーゲングループジャパンは7月3日、フルモデルチェンジした新型「Tiguan(ティグアン)」を発表した。9月から全国のフォルクスワーゲン正規ディーラーで予約受付を開始する。
ティグアンは2007年に初代モデルを発売。以来全世界で760万台以上の販売を達成するなど2019年以降はグループ全体の最量販モデルとなっているベストセラーモデル。
3世代目となる今回のモデルチェンジでは、ボンネットの位置を従来モデルより高くした。SUVらしい力強さを強調するとともに、空力性能を追求し、空気抵抗を表すcd値は0.33から0.28へ改善した。
プラットフォームは、従来のMQBアーキテクチャーの進化版であるMQB evoを採用。新技術により、サスペンションシステムのアダプティブシャシーコントロール「DCC」が「DCC Pro」へ、従来のマトリックスヘッドライト「IQ. LIGHT」が「IQ. LIGHT HD」へ、インフォテイメントシステムは新世代設計となる「MIB4」へと進化し、上級セグメントの先端技術の採用が可能になった。
パワートレインは、ティグアンとして初となる1.5L eTSIマイルドハイブリッドシステム(FED)と、日本でも人気の高い2.0TDIクリーンディーゼルエンジンにフルタイム4WDシステム「4MOTION」を組み合わせた2モデルをラインアップする。
1.5L eTSI ガソリンターボエンジンは、最大出力110kW(150PS)、最大トルク250Nmの最新世代EA211 evo2 エンジンを搭載。アクティブシリンダーマネジメント機構(ACT)が強化され、4気筒のうち2気筒をより頻繁に停止して走行する事で効率を高めている。走行中にエンジンの停止・再始動を行い、エココースティング走行に切り替えることもできる。これにより100km走行あたり、最大0.5Lのガソリン節約に寄与する(※)。
回生ブレーキによる電力を蓄える48Vリチウムイオンバッテリーと、オルタネーターとスターターの役割を果たす48V水冷式ベルトスタータージェネレーターを組み合わせた、48Vマイルドハイブリッドシステムを初搭載。48Vベルトスタータージェネレーターはモーターとしても機能し、発進時トルクをアシスト。燃費向上に寄与するだけではなく発進・加速もサポートする。
2.0L TDIディーゼルターボエンジンは142kW(193PS)の最高出力と、400Nmの最大トルクを発生させるEA288 evo エンジンを採用。SCR システムを2つに増やすことで窒素酸化物(NOx)の排出量をさらに削減する、ツインドージングシステムを搭載。フルタイム4WDシステム「4MOTION」と組み合わせることで、力強い走りを目指した。
グレードは、「Active」「Elegance」「R-Line」の3グレードを設定し、1.5L eTSI エンジンと2.0L TDI エンジンの両モデルで計6グレードを展開する。
「Active」はエントリーグレードで、「Travel Assist」やレーンキープアシストシステム「Lane Assist」、レーンチェンジアシストシステム「Side Assist Plus」などの運転支援システムを標準装備。「Elegance」は、LED マトリックスヘッドライト「IQ.LIGHT HD」や運転席/助手席のシートマッサージ機能を標準装備し、「R-Line」は、専用エクステリアを採用し、専用シートや20インチアルミホイールを装着する。
出荷開始は11月を予定している。
※同社調べ