日本ペイント、大阪・関西万博に向けた自動運転実証実験に特殊塗料「ターゲットラインペイント」提供

同実証実験は、Osaka Metroが2025年大阪・関西万博の来場者輸送に向けて、自動運転レベル4の認可取得を目的に行う公道実証実験。大阪・関西万博で実際に走行予定の大型タイプのバスが「舞洲駐車場～万博会場」のコースを自動運転レベル2で走行し、自動運転レベル4の認可取得に向けた事前のリスクアセスメントに基づく検証を行う。

走行コースに「夢洲」と「舞洲」をつなぐ夢舞大橋が含まれ、車両通過時のGPS精度の低下が課題となっていた。そこで、自動走行の安定化を目的に同社のターゲットラインペイントを橋梁上に導入する。

同社が開発したターゲットラインペイントは、自動運転用センサーが認識できる特殊塗料。この塗料を走行経路に塗装することで、車両に搭載されたセンサーがラインを認識・追従し、自動運転を実現する。同技術により、橋梁やトンネル、ビル、山林など衛星測位システムが届きにくい場所でも、自動走行を支援することができる。

塗装するだけで自動運転用のインフラ整備が可能なため、導入コストやメンテナンスコストの削減にも寄与する。目視で路面色と同化しやすい色の設計が可能で、道路の路面表示と誤認を防ぎ、安全面や景観にも配慮している。

現在、2025年大阪・関西万博におけるレベル4自動運転の実現に向け、「新大阪・大阪駅ルート」「舞洲駐車場～万博会場ルート」「万博会場内　外周道路」の3つの実証実験が進行している。同社は、「舞洲駐車場～万博会場ルート」に加え、「新大阪・大阪駅ルート」にもターゲットラインペイントを提供している。

実証実験概要