ヒョンデ、FCEV「ネッソ」1台を愛知県豊橋市に無償貸与。イベントや公用で活用
Hyundai Mobility Japan(ヒョンデ)は8月8日、水素電気自動車(FCEV)「NEXO(ネッソ)」を愛知県豊橋市に無償貸与したと発表した。
ネッソは、水素と大気中の酸素で電気を生成する燃料電池自動車で、モーター走行による汚染物質を排出しないZEV(※1)。独自技術で開発した「FCEV専用システム」は、2019年にアメリカの『WARD'S AutoWorld(ワーズオートワールド)』誌で「10ベストエンジン」に選定され、クリーンさや安全性、耐久性が評価された。1台あたり約34kgのバイオ素材を使用し、製造工程の二酸化炭素排出量を12kg(※2)削減している。
ヒョンデは2023年4月、豊橋市に新車整備センター(PDIセンター)を設置し、2024年1月には同市と「電動車災害派遣協定」を締結するなど、2者は以前から提携関係にある。すでに、同社の主力電気自動車(EV)「IONIQ 5(アイオニック5)」1台を公用車として寄贈しており、災害発生時は、PDIセンターから「IONIQ 5」 と「KONA(コナ)」を移動式電源として提供することも協定で定められている。
今回、同市の脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、ネッソの無償貸与を決定した。車両はイベントや公用の際に活用し、市民や職員の環境に対する意識向上を図る。
※1:Zero Emission Vehicle:走行時に二酸化炭素などの排出ガスを出さないEVやFCEVの総称。
※2:同じ量を適用した石油系プラスチック素材と比べ、削減された量。