トヨタL&F、新型の燃料電池フォークリフト2.5t積タイプを発売。現行モデル比で車両価格を約75%まで低減
豊田自動織機トヨタL&Fカンパニーは、現行車と比較して、耐久性※1 を2倍※2 に向上させるとともに、車両価格を約4分の3に低減した、2.5t積タイプの新型燃料電池フォークリフト(以下、FCフォークリフト)を9月17日(火)に発売することを発表した。
新型FCフォークリフトの概要
新型FCフォークリフトに搭載される燃料電池システムは、2022年に発売した1.8t積タイプに搭載されているシステムをベースに新たに開発され、現行車のシステムに対し、耐久性の飛躍的向上とシステムコストの大幅低減が実現されている。2.5t積タイプの新型FCフォークリフトは、1.8t積タイプと同様に水素利活用の伸展が見込まれる工場や空港など、稼動時間が長く、使用頻度が高い現場を中心に普及が目指される。
FCフォークリフトは、稼動時にCO₂を一切排出しない優れた環境性能と、約3分で水素燃料充填が完了する高い利便性を備えた「次世代のエコ・フォークリフト」である。トヨタL&Fは、2016年に国内で初めてFCフォークリフトを発売して以来、環境省からの支援※3 を受け、これまでに累計約430台が全国に導入されている。今後は、2.5t積タイプと1.8t積タイプの新型FCフォークリフトがラインアップされる。
新型FCフォークリフトの主な仕様
定格荷重:2.5t
ボディサイズ:3,360×1,170×2,105 mm
車両重量:3,910kg
新型FCシステムの主な仕様
定格出力:8kW
システム電圧:48V
■水素
充填圧:35MPa
積載量:1.2kg
充填時間:約3分間
稼働時間:8時間
電源機能:1kW×15時間(AC100V)
希望小売価格
1,164万円(税込み:1,280万円)
※1 FCシステムの出力性能維持期間(出力性能が出荷時の80%以上を維持できる期間)。
※2 JIS D6202エンジン車燃料消費測定パターン60Sに基づく。豊田自動織機調べ。
※3 環境省の「産業車両等の脱炭素化促進事業」により、エンジン車との価格差の半額を補助。