フォルクスワーゲン、GoogleクラウドをmyVWモバイルアプリに統合。AI機能を用いて車両情報への更なるコネクティビティを強化
フォルクスワーゲン・オブ・アメリカ(VWoA)は今年9月、Googleクラウドとの戦略的提携によりmyVWモバイルアプリに生成型AIを導入することを発表した。myVWモバイルアプリは、フォルクスワーゲンの車両と連携できるスマートフォン向けアプリケーションだ。車両のコネクティビティ性能を拡張することができ、離れたところから車両のエンジンを始動したりなど、使い勝手の幅を広げることができる。
フォルクスワーゲンは、Googleクラウドの業界をリードするAIおよび機械学習機能、ならびにGoogleクラウド・コンサルティングの専門知識を活用し、フォルクスワーゲンの新しいmyVWバーチャルアシスタントを強化し、車両の重要な情報やサービスに直感的にアクセスできる環境が車両オーナーに提供される。
myVWアプリ内の新しいジェネレーティブAI搭載バーチャルアシスタントは、現在、すべてのMY24アトラスおよびアトラスクロススポーツの車両オーナーが利用可能となっており、ドライバーは自分の車に特化した情報や回答にアクセスすることができる。
myVWバーチャルアシスタントは、フォルクスワーゲンのコネクテッドカーデータと、GoogleクラウドのVertex AIプラットフォーム上のジェミニモデルを組み合わせ、ユーザーに低レイテンシで正確な情報を提供する。myVWアプリを使用する「アトラス」および「アトラス・クロススポーツ」のオーナーは、新しいバーチャルアシスタント機能を使用して、取扱説明書を参照したり、「パンク修理の方法は?」や「このデジタルコックピットのインジケーターライトの意味は?」といった質問をすることができる。さらに、myVWアプリのユーザーは、Geminiのマルチモーダル機能を使用して、ダッシュボードにスマートフォンのカメラを向けるだけで、インジケーターライトに関する役立つ情報や関連情報を確認することができる。
Googleクラウドの Vertex AI と BigQuery を組み合わせることで、フォルクスワーゲンは、車両の取扱説明書、顧客からよく寄せられる質問、ヘルプセンターの記事、フォルクスワーゲンの公式 YouTube 動画、ステップバイステップガイドなど、複数のデータソースに基づいて Gemini モデルを調整し、チューニングすることが可能になる。