ホンダ「ZR-V」など2車種約9.7万台をリコール…ステアリング操作時の操作力が増大するおそれ
本田技研工業(ホンダ)は、ZR-Vなど2車種の電動パワーステアリングギヤボックスに不具合があり、ステアリング操作時の操作力が増大するおそれがあるとして、2024年10月3日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2021年7月5日~2024年9月16日に製造された9万7,543台。
今回リコールの対象となるのは、2021年7月5日~2024年9月16日に製造されたホンダ ZR-V、シビックの2車種9万7,543台。
不具合の箇所は、電動パワーステアリングギヤボックス。ギヤ同士の噛み合わせ荷重設定が不適切なため、噛み合い部に塗布したグリースが押し出されて摺動抵抗が増加することがあり、ステアリングを操作するときの操作力が増大するおそれがある。
これまでに不具合が134件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として以下の対応を行い、改善対策済車には、車台番号打刻の下3桁目上部に黄色ペイントを塗布する。
・2021年7月5日~2024年9月16日に製造されたZR-V、シビックの2車種8万4,183台は、ギヤを噛み合わせるためのスプリングを対策品に交換するとともに、グリースをウォームホイールの噛み合い部に塗布する。
・2022年8月11日~2024年9月5日に製造されたシビック1万3,360台は、ステアリングギヤボックスを、対策品のスプリングが組み込まれたものと交換する。
部品の準備に時間を要することから、使用者にはダイレクトメール等で不具合内容を周知し、準備でき次第、改めて連絡するとともに、日整連の機関誌・自社ホームページにも掲載する。