BYD、新エネルギー車の累計生産台数900万台突破。800万台到達から2カ月余りで
BYDは9月25日、グループとして900万台目となる新エネルギー車をラインオフした。
今回の900万台目のラインオフは、中国・深汕工場で生産するBEVスーパーカー「YANGWANG U9(ヤンワン ユーナイン)」で達成した。同社は7月に800万台目の新エネルギー車をラインオフしており、2カ月での今回の記録達成について、「新エネルギー車の分野で驚異的なスピードで成長していることを示した」としている。
同社の今年上半期の新エネルギー車(乗用車)の販売台数は160万7000台に達し、世界トップの座を保っている。BYDグループの高級ブランドである「YANGWANG」は、ラグジュアリーセグメントモデルとして位置付けている。
ヤンワンU9は、8月から正式に納車を開始。最新世代の四輪駆動プラットフォーム「e4プラットフォーム」と、最新世代のサスペンション システム「DiSusインテリジェント ボディ コントロール システム」という2つの核心技術を備えるほか、国内初の量産モデルとしてカーボンファイバー製の車体構造部品を採用。世界最大の単体カーボンキャビンを使用している。このカーボンファイバーは、強度が鋼の5倍〜6倍に達する。
同モデルの専用工場として深汕工場を設立。中国国内初の新エネルギースーパーカー専用工場として稼働している。生産品質を確保するため、生産工程や作業員の技術に対して厳しい基準を設け、2,000平方メートルの常湿・常温のクリーンルームを特別に設置し、経験豊富な熟練工を含む高い技能を備えたスタッフを選任している。全ての組立工程のスマート化を進めることで、車両一台ごとの精密な組み立てを実現している。