日産「 アトラス」(F26型)に普通免許対応モデルを設定。「ワークユースビークル」シリーズの3車種にもAT限定免許で運転できるモデルが追加される
日産自動車は11月14日、「アトラス」(F26型)に、オートマチックトランスミッション(AT)限定の普通自動車運転免許(普通免許)で運転できるモデル「アトラス 普通免許対応モデル」を追加し、同日より発売することを発表。また、日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)が、「アトラス」(F26型)の商用特装車「ワークユースビークル」シリーズに、オートマチックトランスミッション(AT)限定の普通自動車運転免許(普通免許)で運転できるモデルを追加し、日産の販売会社を通じて同日より発売することを発表した。
日産・アトラスの特長
運送業界では、免許制度の改正により普通免許で運転が可能な車両の限定が進んだことや、免許保有者層の減少などにより、ドライバー不足が深刻化している。今回発売される「アトラス 普通免許対応モデル」は、こうした課題の解決を図るモデルとされる。
2023年10月にフルモデルチェンジをして発売した「アトラス」に搭載されている、「プリクラッシュブレーキ(PCB)」をはじめ、「ブラインドスポットモニター(交差点警報・出会い頭警報)」、「車線逸脱警報(LDWS)」、「ふらつき警報」「誤発進抑制機能」、「先行車発進お知らせ機能」、「車間距離警報」など、各種運転支援技術を全車標準装備し、ビジネスを安全面からサポートする。
最高出力88kW(119PS)、最大トルク320Nmとパワフルな走行を実現しながらも、クラスNo.1の燃費を実現するディーゼルエンジンを搭載し、トランスミッションには乗用車感覚の扱いやすい走りを実現した6速ATが採用された。
積載量2~3tクラス同等の荷台寸法を維持しながらも、最小回転半径は4.4mと、乗用車並みのコンパクトさを実現し、狭い道での取り回しも安心。
小径ステアリングの採用やシートスライドピッチの細分化、また新設計のキャビンによりヘッドクリアランスの拡大が図られたことで、大柄な方から小柄な方まで、多様なドライバーに対応する。
ドライバーの用途に合わせ、フラットローダブルタイヤ、フルフラットローダブルタイヤ、フルフラットローシングルタイヤの3種類から荷台の高さを選択することができる。
ボディカラーは、カスタム専用色のダークカーキメタリック、フリントグレーメタリックをはじめ、全5色が展開されている。なお、「アトラス 普通免許モデル」は、いすゞ自動車の「エルフミオ」をベースに、日産自動車の車種として、いすゞより生産供給されているモデルだ。
荷台形状:平ボデー
駆動:2WD
エンジン:RZ4E
キャブ:標準キャブ
荷台アオリ材質:木製
最大積載量:1.3t
乗車定員:3人
荷台長さ:標準
荷台高さ:フラットロー
グレード:DX
ミッション:6AT
価格:4,468,200円
NMC・アトラス「ワークユースビークル」シリーズの特長
運送業界では、免許制度の改正により普通免許で運転が可能な車両の限定が進んだことや、免許保有者層の減少などにより、ドライバー不足が深刻化している。今回、こうした課題の解決を図るモデルとして、「ワークユースビークル」シリーズにも普通免許対応モデルが設定された。
●電動ダンプ
荷台を傾ける装置を備えた車両。荷台の昇降音が小さいため、住宅街や夜間の作業も気を遣わずに行うことができる。
最大積載量:1,000kg
価格:5,304,200円
●リヤゲートリフター付トラック
荷台の後部にリフターを備えた車両。重量物の荷役を、安全かつ迅速に行うことができる。横揺れが少なく安定感のある垂直式と、より幅の広い積荷もスムースに昇降できるアーム式の2タイプが設定された。
最大積載量:
垂直式600kg:1,050kg
アーム式600kg:1,000kg
価格:
垂直式600kg:5,247,000円
アーム式600kg:5,153,500円
●ドライバン
箱型の荷室を備える車両。幌がけやロープがけの手間を省略できるうえ、密閉構造により積荷を雨や風、ほこり、直射日光から保護することができる。
最大積載量:950kg
価格:5,206,300円