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オンデマンド交通の実証実験を福島県で開始…トヨタ・コニック・プロがヤマハのグリーンスローモビリティを活用

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オンデマンド交通の実証実験を福島県で開始…トヨタ・コニック・プロがヤマハのグリーンスローモビリティを活用

トヨタ・コニック・プロ(本社:東京都千代田区)は、福島県塙町と共同でグリーンスローモビリティを活用した実証実験「トヨタコニックライド塙(はなわ)」を開始した。期間は2023年4月10日~5月31日。

実証実験の内容

オンデマンド交通の実証実験の様子
オンデマンド交通の実証実験の様子

「トヨタコニックライド塙(はなわ)」とは、ラストワンマイルの交通サービスを通じて、交通空白地帯での新しいモビリティの可能性を検証する実証実験のこと。同時に、高齢者の移動に対する外出支援や商店街などの地域経済活性化に取り組むという。実証実験にはグリーンスローモビリティを使用し、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた給電ポートからの充電でゼロカーボンシティの実現を目指すとしている。

グリーンスローモビリティは「時速20km未満で公道を走ることができる電気自動車を活用した小さな移動サービス」の総称で、通称は「グリスロ」。環境負荷が少なく狭い路地も通行可能なことから、高齢者の移動や観光客周遊に資する新たなモビリティとして期待されている。今回の実証実験では、ヤマハ発動機製のグリーンスローモビリティを使用する。

ヤマハ発動機製のグリーンスローモビリティ「AR-07(手前)」「AR-04(奥)」
ヤマハ発動機製のグリーンスローモビリティ「AR-07(手前)」「AR-04(奥)」

自然エネルギーのみで充電可能な給電設備の実証も

太陽光発電と蓄電池を組み合わせた給電設備により、自然エネルギーのみでの充電に関する実証も行う。実装段階では、商用電源を使用しない「オフグリッド給電ポート」の開発を目指し、万一の停電時にも使える防災設備としても期待できるという。蓄電池には自動車で使用できなくなった廃バッテリーの再利用を検討しており、資源のリサイクルを加速させ循環型社会に適用させることを目指している。

T-PLAN製の給電設備を使用
T-PLAN製の給電設備を使用

運行コースと主な乗降所

「JR磐城塙駅(いわきはなわえき)」を起点とする1.5km圏内の棚倉街道沿いを運行する。乗降所は「塙厚生病院」「塙町コミュニティプラザ」「道の駅はなわ」など。

運行コース
運行コース
他エリアからの塙町の玄関口となる「JR磐城塙駅」
他エリアからの塙町の玄関口となる「JR磐城塙駅」
塙町のある東白川郡内で唯一の「塙厚生病院」
塙町のある東白川郡内で唯一の「塙厚生病院」
産地直売でにぎわうコミュニティー施設「道の駅はなわ」
産地直売でにぎわうコミュニティー施設「道の駅はなわ」

「TOYOTA CONIQ RIDE 塙(トヨタ コニック ライド はなわ)」実証運行概要

コンセプト: Mobility for All/全ての人に移動の自由を
特徴:環境負荷が少なく、持続可能なモビリティ運行サービスの開発
日程:2023年4月10日~5月末
運行ルート:塙町の中心部(JR磐城塙駅を起点に1.5km圏内=ラストワンマイル)
主な乗降所:JR磐城塙駅/塙厚生病院/道の駅はなわ/その他
乗車方法:モネ・テクノロジーズ社のアプリで乗車予約/運賃無料

<実施体制>
事業主体:トヨタ・コニック・プロ
共同運営:塙町役場(福島県東白川郡塙町)
運行車両:ヤマハ発動機製「グリーンスローモビリティ」
給電設備:T-PLAN製「青空コンセント」
システム:モネ・テクノロジーズ

「トヨタコニックライド塙」公式サイト

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