コマツ、新型電動ミニショベル「PC30E-6」を発売。欧州に続き国内市場でも
小松製作所は9月28日、リチウムイオンバッテリーを搭載した3トンクラスの新型電動ミニショベル「PC30E-6」を、10月から国内市場で販売開始することを発表した。
同車両は、2020年に国内市場にレンタル機として導入した3トンクラスの電動ミニショベル「PC30E-5」のフルモデルチェンジ機。国内市場に先立ち、欧州市場では7月から導入を開始していた。
これまでの排気ガス・排熱ゼロ、低騒音という特徴はそのままに、鉛バッテリーから、自己放電が少なくくり返し充放電できるリチウムイオンバッテリーに変更することで、稼働時間の延長を実現した。短時間で急速充電ができる定置式充電器を採用したため、休憩時間など短時間での継ぎ足し充電により連続稼働を行える。
空冷式のモーター・インバーターを採用し、冷却構造を簡素化したことで、コンパクト化と軽量化も実現。屋内工事や都市部での工事など、狭所作業が伴う現場での需要に対応できる。作業モードは、パワフルで作業量の大きなモードと電力消費を低減するモードの2段階から選択できる。
操作席はISOの安全基準に適合した2本柱キャノピーを採用。前方視界を確保でき、巻き取り式シートベルトの装着とあわせて、万一の転倒や落下物からオペレーターを保護する。
車体構造は、日常点検部と高電圧部を分離。高圧電源を気にせず安全に日常点検を行える。空冷式モーター・インバーターの採用によりラジエーターが無く、かつエンジンや燃料関係の点検項目が無いことから、日常点検や定期メンテナンス項目が削減できる。
価格は1,320万円で、国内での販売台数は年間50台を目指す。
PC30E-6の主な仕様
バケット容量:0.08立方メートル
後端旋回半径:1020ミリメートル
機械質量:3580キログラム
モーター出力:17.4キロワット
バッテリー容量:35キロワットアワー
輸送時寸法:全長 4560×全幅 1560×全高 2520ミリメートル