ダイハツ「トール」など6車種約26.9万台をリコール…走行中エンストに至るおそれ
ダイハツ工業は、燃料ポンプに不具合があり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあるとして、2023年11月2日、国土交通省にリコールを届け出た。リコールの対象となるのは、2018年4月5日~2019年5月10日に製造された「トール」など6車種269,280台と、2010年4月27日~2020年11月3日に製造され、交換修理用部品として出荷し、修理等で組み付けられた可能性がある車両が特定できた1,140台、また2017年7月1日~2021年1月5日に交換修理用部品「ポンプアツシ、フューエル」として出荷し、組み付けられた車両が特定できない255個。
今回リコールの対象となるのは以下の通り。
1.2018年4月5日~2019年5月10日に製造された6車種269,280台
・ダイハツ トール
・ダイハツ ブーン
・トヨタ ルーミー
・トヨタ タンク
・トヨタ パッソ
・スバル ジャスティ
2.2010年4月27日~2020年11月3日に製造され、交換修理用部品として出荷し、修理等で組み付けられた可能性がある車両が特定できた29車種1,140台
・ダイハツ ハイゼットトラック
・ダイハツ タント
・ダイハツ ムーヴ
・ダイハツ トール
・ダイハツ ミラ イース
・ダイハツ ウェイク
・ダイハツ ムーヴ キャンパス
・ダイハツ キャスト
・ダイハツ コペン
・ダイハツ ブーン
・ダイハツ ミラ
・ダイハツ ミラ ココア
・ダイハツ タント エグゼ
・ダイハツ ムーヴ コンテ
・ダイハツ ミラ トコット
・トヨタ ルーミー
・トヨタ タンク
・トヨタ パッソ
・トヨタ ピクシスメガ
・トヨタ ピクシスエポック
・トヨタ ピクシスジョイ
・トヨタ ピクシススペース
・スバル サンバートラック
・スバル ステラ
・スバル プレオ プラス
・スバル ジャスティ
・スバル プレオ
・スバル シフォン
・スバル ルクラ
3.2017年7月1日~2021年1月5日に交換修理用部品「ポンプアツシ、フューエル」として出荷し、組み付けられた車両が特定できない255個
不具合の箇所は、燃料装置(燃料ポンプ)。燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。そのため、インペラがポンプケースと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあるという。
これまでに不具合が356件発生しているが、事故は起きていない。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両の燃料ポンプを対策品と交換する。
使用者にはダイレクトメール等で通知し、日整連の機関紙と各社のホームページに掲載する。