UDトラックス「クオン」など2車種5,135台をリコール…運転者が火傷、火災に至るおそれ
UDトラックスは、クオンなど2車種のヒータ付きベルトインシート搭載車において、ヒータ線と電源線の接続が不適切なため、スリーブの周辺温度が異常上昇して運転者が火傷する可能性や、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとして、2023年11月16日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2021年3月5日～2023年10月2日に製造された5,135台。
今回リコールの対象となるのは、UDトラックス クオン、いすゞ ギガの2車種5,135台。
不具合の発生箇所は、座席（シートヒータ）。ヒータ付きベルトインシート搭載車において、ヒータ線と電源線を接続するカシメ作業が不適切なため、ヒータ線と電源線が十分にカシメられていないものがある。そのため、配線同士が部分接触を起こし、接触部の電気抵抗が大きくなるため、スリーブの周辺温度が異常上昇し、運転者が火傷、最悪の場合、火災に至るおそれがあるという。
これまでに不具合が3件発生しており、部分焼損事故が1件起きている。市場からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のバックレスト側ヒータマットとクッションを対策品に交換する。ただし、部品の準備に時間を要するため、対策品に交換するまでヒータを使用することを一時控えるようにユーザーに周知を行う。
使用者にはダイレクトメールまたは直接訪問で通知するほか、日整連の機関誌と各社ホームページにも掲載する。
