マクニカ、自動運転車両ソフトウエア開発を効率化するシミュレーションツール「aiSim」を提供開始
マクニカは12月5日、ハンガリーのaiMotive(エーアイモーティブ)と戦略的パートナーシップを締結し、自動運転車両のソフトウエア開発を効率化するシミュレーションツール「aiSim(エーアイシム)」の提供を開始すると発表した。
aiSimは、機能安全ISO26262 ASIL D取得済みのシミュレーター。
最新のレンダリング技術や忠実度の高いセンサーシミュレーション、3D環境のための豊富なアセットを用意し、テストの繰り返し性、テストシナリオ数の拡大、技術の安全評価などにより、高走行距離テストや過酷な運転シナリオでのADシステムを検証するためのテスト環境を提供する。
シナリオテンプレートは、1500以上の事前定義のシナリオを用意し、検証と妥当性確認が可能。ランダム、固定、モンテカルロサンプリングなど異なる方法でのシナリオを生成する。
3Dアセットは、60以上の事前構築車両モデルを含むさまざまな車両モデルを用意。歩行者・自転車乗り、車いすなどのモデル並びにサードパーティのアセットも統合可能。運転領域をカバーする事前構築の各種地図も用意する。
Matlab/Simulink、matlab/road runner、Unreal Engine5などさまざまなツールとの連携・統合をサポート。OpenDrive、Open Scenario、OSI、ROSといった業界標準のフォーマットはインタフェースにも対応しているため、既存のアセットを利活用することもできる。
マクニカは、国内外の自動車開発メーカー、Tier1、センサーメーカーを対象に、同社のシミュレーションaiSimとツールチェーンを提案・提供。顧客のソフトウエア開発の高効率化と競争力強化、開発期間の短縮、コストの削減に貢献していくとしている。