日産、三重県津市とEVの促進や災害対策などの持続可能なまちづくりに向けた包括連携協定を締結
三重県津市、日産自動車、三重日産自動車の3者は1月16日、「電気自動車及び再生可能エネルギーを活用した持続可能なまちづくりに関する包括連携協定」を締結した。
同市は、2022年8月19日に「津市地域脱炭素宣言」を表明し、2050年までの温室効果ガス排出実質ゼロの達成を目指し、資源循環、太陽光発電やバイオマス発電などの再生可能エネルギーの普及について積極的に推進している。それらの取り組みの一環として、日産の商用電気自動車(EV)「e-NV200」を公用車として導入したほか、EVや太陽光発電システムなどの普及促進を図り、環境に配慮した持続可能なまちづくりを推進している。
日産は、これまで培ってきたEVに関するノウハウやネットワークを活かし、脱炭素、災害対策、エネルギーマネジメント、観光、地方での交通課題などの地域課題解決により、社会変革をしていく日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を推進している。SDGsの達成やEVの普及によるゼロ・エミッション社会の実現を通じ、人とクルマと自然が共生し、「住む人がワクワクするまちづくり」による地域社会の発展に貢献するため、全国の自治体や企業と活動している。
日産の活動と津市が目指す取り組みに両者が賛同し、同協定の締結を行う運びとなった。
連携項目と具体的な取り組み内容は以下の通り:
1.脱炭素化に向けたEVの普及促進、利活用に関する事項
脱炭素化実現に向けたEV普及促進や、イベントでの連携
・脱炭素社会実現に向けたEVの普及促進やその積極的な活用
・市民の環境意識向上のためのEV普及啓発イベントでの連携
・「走る蓄電池」としてのEV活用、PR
2.再生可能エネルギーの普及促進に関する事項
再生可能エネルギーの普及に向けた諸施策実施やその普及促進
・電気自動車等充給電設備(V2H)等の再生可能エネルギーの普及促進
3.環境教育の実施に関する事項
環境イベントや環境教育実施の際のEV活用
・「日産わくわくエコスクール」の実施や、環境教育での協力、連携
4.災害時におけるEVの活用に関する事項
災害時における非常用電源としてのEV活用
・災害による停電時に日産販売会社が市にEVを貸与し、市が避難所等の非常用電源としてEVを活用
・避難訓練や防災訓練におけるEVの活用
5.その他、協議し必要と認める事項
両者は、EVや再生可能エネルギーの積極的な活用により脱炭素社会を推進し、環境・防災対策等、同協定締結に基づくさまざまな取り組みを行う。今後も、津市が目指す脱炭素社会の実現、ゼロ・エミッション社会の先にある美しい自然環境の保全、クリーンで住みやすい持続可能なまちづくりに向けて、共創していく。