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ウィラーとティアフォー、新潟県佐渡市で全長36kmの自動運転実証実験

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ウィラーとティアフォー、新潟県佐渡市で全長36kmの自動運転実証実験

WILLE(ウィラー)とティアフォーは1月12日から、秋田県大館市比内エリアにおいて、新潟交通佐渡株式会社と連携し、新潟県佐渡市相川エリアにおいて、自動運転サービス導入を見据えた実証実験を行う。

佐渡市は、1世帯あたりの自家用車保有台数は2.4台と多いものの、地域の公共交通の主軸はバス交通が担っている。今後、人口減少や少子高齢化に伴う運転手不足や利用者数減少による収益性低下が心配される中、自動運転サービスの導入により閑散路線の維持、そして福祉・物流・観光といった異業種との連携を通じた持続性の高いサービス構築に期待がかかっているという。

両社は、2025年の自動運転レベル4実装に向けて、2023年11月に連携を開始。同実証実験は、自動運転事業連携の第2弾で、国土交通省の令和4年度「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転実証調査事業) 」に採択されたもの。交通再編に伴う自動運転移動サービス導入を見据え、地域住民の社会受容性を高めるとともに、持続可能な運行に向けた共創事業によるビジネスモデルを検討する。

実証では、全長約36kmの国内最長ルートを運行し、起伏の激しい海岸線での風・雪等の厳しい気象条件における自動走行技術実証に加え、異業種とのサービス連携実証を実施する。説明会や試乗会等を通じて新技術導入に対する社会受容性の醸成に取り組み、佐渡市における自動運転サービスの実用化を目指す。

ウィラーは、事業全体の推進・管理を担い、特に異業種とのサービス連携実証と社会受容性醸成に注力する。同社は、地域の様々な業界の事業者・団体で構成される自動運転推進協議会を設立し、昨年の社会需要性調査に続き、地域の皆様と一体となって実用化に向けて協議を重ねている。

ティアフォーは、2023年10月に道路運送車両法のレベル4認可を取得した自動運転システムの技術、ノウハウを活用した自動運転車両を提供し、特に自動運転走行技術実証に注力する。

使用車両は、ティアフォー製のMinibus。実証では試乗者10名と運行関係者が同乗して走行する。自動走行時の最高速度は35km/h。

期間は、1月12日、16日、20日、21日の4日間。きらりうむ佐渡から尖閣湾揚島遊園または岩谷口までを結ぶ最長約36kmのルートを運行する。参加には予約が必要(先約順)。

「佐渡市自動運転バス試乗会」特設サイト|ウィラー

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