コマツ、米バッテリーメーカーを買収。電動化事業を加速

ABSは、商用車および産業用車両向けリチウムイオンバッテリーを含む多様なバッテリーパックの開発・製造を手掛けるバッテリーメーカーで、各顧客のニーズに応じて最適化されたバッテリーシステムを提供している。

今回の買収により、ABSが持つバッテリー技術とコマツの知見・ネットワークを融合することで、さまざまな環境や条件の下で使用される建設・鉱山機械各機種に合わせて、最適化されたバッテリーの開発・生産が可能になる。

電動化の需要が高まっている北米・南米の鉱山機械へのABSバッテリーの導入を進め、将来的には建設機械への展開・グローバル供給体制の構築を目指す。

同買収後もコマツはABSのバッテリービジネスを継続・支援し、電動化事業の更なる成長を図る。ABSは独立したグループ企業として、現在の商用車向け事業について引き続きオペレーションを継続。コマツを通じた新たな事業機会の獲得によって、商用車および建設・鉱山機械市場における世界有数のバッテリーシステムプロバイダーを目指す。

クロージングに必要な全ての手続きが完了していることなどを条件として、12月1日に買収を完了する予定。なお、コマツは今回の買収による連結業績への影響は軽微であると見込んでいる。