第2回ジャパンEVオブザイヤー2023、BYD「ドルフィン」がグランプリを獲得
エネチェンジは3月1日、電気自動車(EV)の情報を発信しているEVsmartブログと共同で開催した第2回「ジャパンEVオブザイヤー2023」の投票結果を発表した。
同企画は、「電気自動車を、みんなで選び、応援しましょう」をコンセプトに、社会が求める魅力的なEVを選出するプロジェクトとして、エネチェンジとEVsmartブログが共同で開催している。票を投じるのは、EV情報を発信するメディアの代表者やEV関連企業のキーパーソンなどのエバンジェリストと一般ユーザー。2022年に開催した第1回は、日産「サクラ」がグランプリに輝いた。
第2回は、2023年12月4日から2024年1月31日までインターネット上で投票を実施。一般投票では一人につき3車種まで選択可能で、263名が推薦コメントを添えて選んだ車種に投票。エバンジェリスト27名の投票も加え、合計540ポイントが集まった。
上位に選ばれたのは、いずれも300万~400万円台の手の届きやすい価格でありながら、EVとしての性能を備える3車種。車両を選ぶうえで、ユーザーが価格と性能のバランスを重視していることがうかがえる結果となった。
グランプリ|BYD「ドルフィン」
グランプリに輝いたのは、BYDの第2弾EVとして日本市場に登場した「ドルフィン」。
バッテリー容量44.9kWhのスタンダードモデルが363万円。バッテリー容量58.56kWhのロングレンジモデルは407万円でありながら、先進運転支援機能のような装備も充実しており、コストパフォーマンスの高さが評価された。グローバルモデルの車高が1570mmだったものを、日本の立体駐車場に入れやすい1550mmに下げ、国内市場に合わせたローカライズを施している点も評価のポイントとなった。
優秀賞|ヒョンデ「KONA」
優秀賞に選ばれたのは、ヒョンデの第2弾EVで、しっかりと室内空間を確保し、使い勝手のいいコンパクトSUVとして日本市場に登場した「KONA」。
バッテリー容量48.6kWhのエントリーグレードである「Casual」では399万円3,000円と400万円以下の価格を実現。バッテリー容量64.8kWhで充実装備の上級グレード「Lounge」でも489万5,000円と、日本の一般EVユーザーにも手の届きやすい価格帯であることが高評価となった。
ジャーナリストは、自動車として、EVとして進化を遂げた走りや快適さを高く評価した。
優秀賞|BYD「ATTO 3」
BYDの日本進出第1弾として投入されたコンパクトSUVタイプEV「ATTO 3」も優秀賞を獲得。
バッテリー容量58.56kWh、先進運転支援機能や電動パワーシートなど充実した装備ながら、価格は440万円。国のCEV補助金は、発売当初は65万円だったが、型式認定を取得したことにより85万円に増額。BYDが日本市場に賭ける「本気」を示す1台であり、充実装備とコストパフォーマンスのインパクトが多くの支持を集めた。