三菱自動車の新型「トライトン」と新型「エクスフォース」、iFデザインアワード2024を受賞
三菱自動車工業は3月5日、新型1トンピックアップトラック「トライトン」と新型コンパクトSUV「エクスフォース」がiFデザインアワード2024のプロダクトデザイン分野で受賞したと発表した。
iFデザインアワードは、ドイツ・ハノーバーを本拠地とするiF International Forum Designが1954年に設立した国際的なデザイン賞の一つ。プロダクトデザイン、パッケージデザイン、コミュニケーションデザイン、インテリアアーキテクチャ、プロフェッショナルコンセプト、サービスデザイン、建築、ユーザーエクスペリエンス(UX)、ユーザーインターフェース(UI)の9つの分野で行われる。
今回は、国際的に活躍する132名のデザインの専門家が、72の国と地域から応募された約1万1,000件のデザインをアイデア、フォルム、機能性、差異化、インパクトの5つの基準で審査を行った。
新型トライトンは、1978年発売の「フォルテ」をルーツとする1トンピックアップトラック。初代モデルから5世代にわたり約570万台を生産し、世界約150カ国で販売されてきた(一部の国・地域では「L200」として販売)。デザインにおいては「BEAST MODE」(勇猛果敢)をコンセプトに掲げ、ピックアップトラックに求められるタフさや力強さに加え、堅牢さを持ちながら俊敏さも併せ持つ堂々とした佇まいを表現している。
インテリアでは、走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調で力強い造形のインストルメントパネルを採用。ダイヤルやスイッチ類は手袋をしたままでも確実に操作ができるよう程よい節度感を実現し、ステアリングホイール、グリップ、ドアハンドル類は握り心地や逞しさを目指した。
新型エクスフォースは、取り回しの良いコンパクトなボディサイズでありながら、広い居住空間や収納スペースなどの快適性・実用性を両立し、いろいろな天候や路面における安全な走破性を目指したコンパクトSUV。現在、海外市場のみで販売されている。デザインコンセプト「SILKY & SOLID」のもと、エクステリアでは、ボディ上部はシルクのように滑らかな軽やかさを表現し、ボディ下部はソリッドで力強いプロポーションとすることで、スタイリッシュでありながら本格SUVらしさを表現している。
インテリアでは、12.3インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオとデジタルドライバーディスプレイを一体化させた大型のモノリス形状のパネルを採用するなど、先進感のある洗練された空間とした。
同社デザイン本部長・渡辺誠二氏は「世界で最も権威のあるデザインアワードの一つで、今年度発表した2車種のデザインを高く評価いただき、大変光栄に思う。個性的なフォルムによって、新型トライトンでは勇猛さ、新型エクスフォースでは軽妙さ等を表現しながらも、三菱自動車のデザインらしい堅牢さが感じられるところを、評価されたと考えている。今回の受賞をきっかけに、より多くの顧客にトライトンとエクスフォースの魅力を届けたい」と話す。