関西電力と東京センチュリー、EVリユース電池を用いた蓄電池システムの実証試験開始

両社は、電動車（※）のリユース電池を活用した定置型蓄電池事業に関する業務提携契約を2023年1月に締結。今回の実証は、同契約の一環として行う。

東京センチュリーがEVリユース電池を調達し、関西電力が尼崎実験センターの敷地内に蓄電池システムを構築。定置型蓄電池システムの運用、保守等のノウハウを蓄積するとともに、システムの拡張・商用化に向けた課題の抽出と解決策を検討する。同システムは、出力が100kW、容量が約300kWhで、コンテナ寸法は幅6,850mm×奥行2,400mm×高さ2,800mm。使用電池の種類はリチウムイオン電池2種類となる。

東京センチュリーはEVおよび周辺ビジネスなどを「将来の成長領域」と位置づけ、グループ会社を通じて法人・個人向けのオートリースやレンタカーなどのモビリティサービスを展開。同実証を通じて、EVを起点とした蓄電池事業の展開と関連サービスを創出する。

関西電力は電力事業での知見を蓄電池関連事業で活用し、電力需給の安定化や再生可能エネルギーの導入加速の支援を推進する。

両社は多方面の事業者に蓄電池を導入できる環境整備に注力し、持続可能な循環型社会、ゼロカーボン社会の実現への貢献を目指す。

※EVに加え、フォークリフトや電動二輪車を含む