スバル「フォレスター」、米国IIHSの前面衝突予防性能試験で最高評価を獲得
SUBARU(スバル)は5月27日、米国IIHS(※1)の前面衝突予防性能試験において、米国仕様車で2024年モデルの「フォレスター」が最高評価を獲得したと発表した。
スバル「フォレスター」は、同社が開発した運転システム、アイサイト(※2)を全車標準装備したSUV。試験対象となった10車種の小型SUVの中で唯一、最高評価の「Good」を獲得した。
IIHSは、自動車の安全性向上に向けた継続的な取り組みの一環として、高速で発生する衝突事故、二輪車や大型トラックとの衝突事故に対応するため、要件を厳格化した新しい対車両前面衝突予防性能試験を導入。対車両に乗用車に加え、自動二輪車と大型トラックを追加し、試験車両の速度を20km/hと40km/hから、50km/h、60km/h、70km/hへと変更した。
試験では、前方衝突警告システムと衝突被害軽減ブレーキ(AEB)システムの2つを評価し、前方衝突警告システムでは衝突予測時点の2.1秒よりも前に警告した場合、衝突被害軽減ブレーキでは大幅な速度低減をした場合に加点する。対車両がトラックの評価試験の場合、前方衝突警告システムのみを評価する。
今回の試験で、フォレスターは対車両が乗用車の場合は全ての速度で、自動二輪車の場合は50km/hと60km/hで衝突を回避し、70km/hではターゲットに衝突する前に平均21.24km/hまで減速。「前方衝突警告システム」は全ての試験で加点基準を満たしたことで最高評価を獲得した。
フォレスターは、2007年から2023年の17年間連続で、IIHSのトップセイフティピック(TSP)を獲得している。今回の新前面衝突予防性能試験における試験車両唯一の最高評価の獲得により、アイサイトの予防安全性能の高さが改めて評価された。
※1:Insurance Institute for Highway Safety:道路安全保険協会
※2:Subaru EyeSight Driver Assist Technology:米国名称