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パナソニック コネクト、製造業顧客向け体験型共創ラボ「AI Inspection Lab」をリニューアル。人の感覚をデジタル化するAIを活用したセンシングで検査工程の課題を解決

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パナソニック コネクト、製造業顧客向け体験型共創ラボ「AI Inspection Lab」をリニューアル。人の感覚をデジタル化するAIを活用したセンシングで検査工程の課題を解決

パナソニック コネクトは、現場ソリューションカンパニー 名古屋オフィスにある、製造業向け体験型共創ラボ「AI Inspection Lab(エーアイインスペクションラボ)」を本日リニューアルオープンしたことを発表した。

AI Inspection Labでできること

今回のリニューアルでは、視覚をデジタル化したロバスト性に強い※1 同社の画像センシングだけでなく、来場者からの要望が多かった聴覚や触覚のデジタル化に関するセンシングソリューションや、検査工程の検証・導入で培ったノウハウを活かして工場内物流にも活用できるセンシングソリューションの展示が追加された。

体験:実機によるデモンストレーションでAIを活用したセンシングを体験
検証:顧客の製品の持ち込み検証により、効率的に精度を見極める
共創:顧客現場で実現するために、顧客と検証を繰り返して課題を解決

AI Inspection Labは、実際に顧客の課題となっている製品を持ち込んで、検証できることが特長だ。Labで効率的に検査精度を見極め、導入に向けた共創活動を行います。設備として、パナソニック コネクトのセンシングデバイスに加えて様々な検査用照明が用意されており、顧客の実際の現場に近い環境を作り上げることで、実導入と近しい条件で検証することができる。また、専任エンジニアが最適なチューニングを行い、精度向上のサポートが実施される。従来、顧客環境下での検証では、結果が出るまで通常2か月程度かかるところ、Labでの持ち込み検証により、最短1日~検証可能となる。

社会背景と主な展示内容

昨今、製造業界では作業員不足が深刻化している。その一方で、時代の変化に伴い製品の種類は多様化し、また技術の進歩による製品機能の高度化で、検査にも高度化が求められており、検査項目も増え続けている。例えば、自動車メーカーにおいては、安全運転支援装置など新技術の導入に伴い、検査工数・時間が増加している。そして多くの製造現場では、熟練作業員の経験と感覚といった暗黙知に頼らざるを得ず、作業員の負荷軽減のためにも業務効率化が急務となっている。そこでLabでは、製造業における検査工程を中心に、人の感覚をデジタル化するAIを活用したセンシングで、検査業務の負荷軽減に貢献する。
主な展示内容は以下の通りだ。

検査工程

従来、目視などの感覚で行っていた製品品質の良否判定をデジタルで実現する、AIを活用したセンシングソリューションが紹介される。

[視覚]AI外観検査
高精細一眼カメラの画像より、大きな製品における文字や小さな傷の検知、微妙な色の違いを識別し、見逃しを防ぐ。

[触覚]コネクタ嵌合※2 判定(参考展示)※新設
嵌合(かんごう)時の振動を触覚センサーで検知し、波形より正常に嵌合できているかを判定。ショートや断線を引き起こす嵌合不良を防ぐ。

[聴覚]異音検知(参考展示)※新設
正常時の設備の音と異なる音を検知し、設備の異常をいち早く検知する。

工場内物流 ※新設

検査の前後で発生する製品の移動や保管のプロセスで、生産性の高い現場を実現するAIを活用したセンシングソリューションが紹介される。

・ラベル読取(参考展示)
カメラ画像で荷物に記載されているラベルを検知し、ラベル内の文字やQRコードを読み取る。

・積載量検知(参考展示)
カメラ画像でかご台車に積まれた荷物の高さを検知し、最適な積載量となるよう注意喚起することで荷捌き業務をサポートする。

※1 センシングを妨げる外乱があっても、安定した精度で対象・事象を特定できること。
※2 コネクタ嵌合:異なる電気回路を接続するために、コネクタ同士をはめ合わせること。嵌合が正確に行われていないと、信号の損失や接触不良などの問題が生じる。

著者
Motor Fan illustrated

「テクノロジーがわかると、クルマはもっと面白い」
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