UDトラックス「クオン」など2車種358台をリコール…走行中にトラクタとトレーラが分離するおそれ
UDトラックスは、クオンなど2車種のロックガードに不具合があり、正しく作動せず誤連結状態となり、走行中にトラクタとトレーラが分離するおそれがあるとして、2024年7月10日、国土交通省にリコールを届け出た。リコール台数は、2023年8月10日～2024年4月18日に製造された358台。
今回リコールの対象となるのは、2023年8月10日～2024年4月18日に製造されたUDトラックス クオン、いすゞ ギガの2車種358台。
不具合の箇所は、連結装置（ロックガード）。
2軸式カプラにおいて、製造工程の作業性改善で設計変更したロックガード（誤連結防止部品）の形状が不適切なため、トラクタとトレーラの高さが合っていない状態で連結操作を行うと、ロックガードが正しく作動せず誤連結状態となり、インストルメントクラスタに「トレーラ連結完了」のメッセージが表示されることがある。連結状態を目視で確認しないまま使用を続けると、走行中にトラクタとトレーラが分離するおそれがある。
これまでに不具合、事故ともに発生していない。仕入れ先からの情報により発覚、リコールを届け出た。改善措置として、全車両のロックガードの形状を確認する。交換対象の場合は対策品と交換し、ジョーの上面とロックガードのR部頂点を計測のうえ、必要に応じて調整する。対策品に交換するまでの間、使用者に連結操作時にトラクタとトレーラの高さを合わせることと、完了後に連結状態を目視確認することを周知する。
使用者にはダイレクトメールまたは直接訪問で通知するほか、日整連の機関誌と各社ホームページにも掲載する。
