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ウィラーとティアフォー、鳥取市でコミュニティバスの自動運転化に向けた実証実験

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ウィラーとティアフォー、鳥取市でコミュニティバスの自動運転化に向けた実証実験

WILLE(ウィラー)とティアフォーは1月29日、鳥取県鳥取市の中心部において、鳥取市、日ノ丸自動車、日本交通と連携し、自動運転サービス導入を見据えた実証実験を行うと発表した。

鳥取市は、約765平方メートルと広大な面積を有し、地域交通の中核を路線バスが担っている。少子高齢化が進み地域交通の重要性が高まる中、運転手の高齢化や人員不足が課題となっている。

持続可能な地域交通の構築には、地域活性化のための新しいモビリティの導入やバスターミナルを含む鳥取駅周辺のアクセスの再整備など、公共交通の利便性向上が重要だとし、持続性の高いサービスを構築する手段のひとつとして、公共交通の自動運転化を目指している。2021年度には、鳥取砂丘周辺で観光における自動運転サービスの構築に向けた実証を実施している。

今回は、年間30万人が利用している100円循環バス「くる梨」(コミュニティバス)の自動運転化に向けた検証を行う。2025年の自動運転レベル4実装に向けた両社の連携第3弾の実証実験となる。

「くる梨」の緑コースの一部である約4.6kmのルートを運行し、地域住民の社会受容性を高めるとともに、持続可能な運行に向けたビジネスモデルを検討する。

将来的には、鳥取駅バスターミナルを起終点に、生活に必要な施設だけでなく観光地も含む路線を自動運転化し、利用者が進んで自動運転による公共交通を利用して周辺地域を回遊することで、地域経済の活性化を目指す。

ウィラーは、事業全体の推進・管理を担い、社会受容性醸成と社会課題の解決に注力する。ティアフォーは、2023年10月に道路運送車両法のレベル4認可を取得した自動運転システムの技術、ノウハウを活用した自動運転車両を提供し、特に自動運転走行技術実証に注力する。

使用車両は、ティアフォー製のMinibus。実証では試乗者11名と運行関係者が同乗して走行する。自動走行時の最高速度は35km/h。

期間は、2月15日~18日、21日~25日の計9日間。鳥取バスターミナル~若桜街道~裁判所前~鳥取城跡周辺~鳥取県庁~若桜街道~鳥取バスターミナルのルートを運行する。

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