日野自動車、通信型ドラレコを用いたライドシェア運行管理の実証実験を開始
内閣官房はデジタル行財政改革会議で、従来の自家用有償旅客運送制度(自治体ライドシェア)を利用しやすい制度に改善することを決定し、2024年4月までに現行制度の一部改善や改正などを実施している。
同社は、自家用有償旅客運送における働き方の改善や交通空白地の解消を目指した取り組みを推進するため、プレミア・ブライトコネクトの通信型ドライブレコーダーを用いた運行管理業務の実証実験を開始する。
同実験では、乗務前後の法定業務や運転・運行状況を見える化し、運送に従事するドライバーとの連携強化を図るとともに、蓄積したデータをもとにした運行サポートを目指す。
内容は、車両に通信型ドライブレコーダーを搭載し、GPSや衛星観測システム「みちびき」「GLONASS(グロナス)」 などの測位システムに対応し、位置情報の測位と速度を算出することで、ドライバーの走行状況を運行管理者がリアルタイムで把握する。急挙動を検知した場合、音声でドライバーへ注意と警告を促す。
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ドライブレコーダーで取得した運行・運転データをクラウドサーバー上に保存すると、イベントの記録・日報の作成が可能となる。トラブルや事故、急挙動が発生した位置情報や速度、発生時の静止画、発生前後の動画を運行管理者が即座に確認でき、車両やドライバーの情報、運転経路、運転評価、走行履歴などを自動作成することで、運行状況の見える化と業務の効率化を実現する。蓄積された運行・運転データは、ドライバー講習や運営主体への助言にも活用できる。
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プレミア・ブライトコネクトのスマホアプリ「Pdrive DRV(ピードライブDRV)」「Pdrive MGR(ピードライブMGR)」と連携し、安全運転診断や、クラウドにアップロードされた映像を確認できる。
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実証実験の期間は2024年7月1日~2025年1月。石川県小松市と兵庫県朝来市に2台、鳥取県智頭町に3台を導入する。