デンソー、英セレス・パワーとセルスタック製造ライセンス契約締結。水素生成装置「SOEC」の早期実用化に向け

SOEC（固体酸化物形水電解装置）は、セラミック膜を電解質として高温で動作し、水蒸気を電気分解して水素を製造する装置。水素製造は、他にアルカリ液を電解質とするアルカリ水電解や、高分子膜を電解質とするPEM型水電解があり、SOECは電解に要する電気エネルギーが少ないことが特徴。

セルスタックは、SOECを構成する部品の一つで、水蒸気を水素と酸素に分離させる。セレスは金属とセラミックを接合した独自の固体酸化物技術により、高出力を実現している。

デンソーは、セレス・パワーの技術を活用し、車載で培ったセラミック技術を合わせた高品質なセルスタックの量産化と熱マネジメント技術、制御等のシステム技術を加えたSOECの早期実用化を目指す。

同社は国内外のパートナーとの連携を通じて多様な水素利活用技術開発を推進し、カーボンニュートラルな社会づくりに貢献していく。