矢崎総業、中国のEV開発大手IATと合弁会社設立。高電圧システムの技術開発や部品製造で協力
矢崎総業は8月8日、子会社の矢崎(中国)投資(YCIC)が、中国の自動車エンジニアリング会社の阿爾特汽車技術(IAT)と、高電圧システムの技術開発と関連製品の生産製造を共同で実施する合弁会社設立に向け、合弁契約を締結したと発表した。
中国の自動車市場は、CASE(Connected=コネクテッド、Autonomous=自動運転、Shared&Services=シェアリングとサービス、Electric=電動化)関連の新技術の開発や採用が活発となっており、電気自動車(EV)関連を中心とした市場環境の変化が激しくなっているという。YCICは中国市場のニーズに対応した研究開発のスピードアップや事業の多角化、OEMやサプライヤとの関係強化を重要視している。
IATは2007年に設立した自動車エンジニアリング会社で、本部は北京。2020年3月に独立系自動車エンジニアリング会社として初めて深セン株式市場に上場した。主要業務として、車両および車両プラットフォーム全工程の研究開発や、新エネルギーインテリジェントプラットフォームの開発、コア部品の研究開発・製造等を行っている。取引先数約100社、完成車開発実績は約500件。
両社は高電圧システムの技術開発と関連製品の生産製造を共同で実施することで、中国市場・グローバル市場における成長を見込み、合弁会社「北京阿爾特矢崎新能源科技」を設立する。
設立は10月を予定しており、出資金は5,000万元。出資率はYCICが40%、IATが40%となる。