テラチャージ、インドネシアでEV充電インフラを本格展開。2025年末までに1000基目指す
テラチャージは8月20日、インドネシアでEV充電サービス「Terra Charge(テラチャージ)」を一般開放し、同サービスの本格展開を始めた。
同社は、インドネシア市場でEV充電インフラ事業を推進するTerra Charge Indonesia(テラチャージ・インドネシア)を設立。カスタマーサポートやモバイルアプリ、包括的なメンテナンスを提供するEV充電サービスを展開しており、EVドライバーはモバイルアプリを通じて、充電スポットの検索、充電器の利用、充電料金の支払いを行うことができる。日本、インド、タイに続く4カ国目のサービス提供で、インドネシア国内のEV充電サービスとしては日系企業で初参入となる。
2月頃からインドネシアで充電ステーションの設置を進め、6カ月間でジャカルタ、バンドン、スラバヤ、バリの4都市57カ所に77基のEV充電器を設置した。インドネシア国営電力会社のPLN(プルタミナ)とパートナーシップを結び、不動産関連企業から累計100カ所以上を受注し、充電ポイント事業者トップ3の地位を獲得した(2024年8月現在、テラチャージ・インドネシア調べ)。
インドネシアは、2040年代半ばにGDP世界第4位の経済規模になると予測されており、国内の四輪車販売台数は年間100万台を超え、自動車産業の規模も拡大している。
インドネシア政府は2060年にカーボンニュートラルを達成することを目標にEV関連の政策を打ち出している。インドネシア工業省は2035年までにBEVの国内生産100万台を目指しており、エネルギー・鉱物資源省が「2050年以降、エンジン車は販売されなくなる」と発表するなど、EVシフトを推進している。
2023年のEV販売台数はタイの8.7万台に続く1.7万台で、新車販売での割合は1.7%となり、東南アジアにおいて2番目の販売台数となっている。一方で、充電ステーションは優遇政策が整備されておらず、充電インフラの不足やサービスの質がEV普及に向けた課題となっている。
同社は2025年12月末までに、インドネシアにEV充電器1000基の設置を計画している。