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台湾デルタ、アルプスアルパインのパワーインダクターおよび粉末材料事業を103億円で買収

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台湾デルタ、アルプスアルパインのパワーインダクターおよび粉末材料事業を103億円で買収

デルタグループは8月29日、子会社のデルタ電子とDelta Electornics(Korea)を通じ、アルプスアルパインのパワーインダクターおよび粉末材料事業を約7,100万米ドル(約103億円)で買収する契約を締結したと発表した。

デルタグループは、1971年に台湾で創業したスイッチング電源や冷却ファンのメーカー。インダストリアルオートメーション、ビルオートメーション、通信電源インフラ、データセンター用インフラ、EV充電システム、再生可能エネルギーおよびエネルギー貯蔵ソリューション、ディスプレイソリューションなどのサービスを提供しており、現在では世界各地に約200の営業拠点と製造拠点を擁している。

アルプスアルパインの事業はコンポーネント、センサー&コミュニケーション、モジュール&システムの3つの主要カテゴリーに分かれており、自動車や家電、モバイル通信、ゲーム、産業機器などの複数の市場向けに製品やサービスを提供している。

今回の契約範囲には、センサー&コミュニケーション事業の一部のパワーインダクターに関連する資産と設備が含まれており、製品の応用分野にはAI高性能コンピューティングやスマートフォン、ウェアラブル製品、SSDなどが含まれる。

アルプスアルパイン独自の粉末材料に関する特許技術は、デバイスや機器のエネルギー効率を向上させる低電力損失パワーインダクターの開発に使用されている。デルタは買収完了後、日本と韓国におけるアルプスアルパインのパワーインダクター事業を統合し、同社の研究開発能力・生産設備・顧客基盤と組み合わせ、データセンターやAIハイパフォーマンスコンピューティング、エッジコンピューティング、電気自動車、スマートフォン、次世代ICT製品などへの受動部品の供給能力を強化していく。

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