BYD、沖縄でコンパクトEV「ドルフィン ロングレンジ」100台超をレンタカーとして本格運用

BYDは、2015年の設立以降、電気バス（EVバス）の導入を促進し、これまでに全国のバス事業者と自治体向けに累計300台以上を納入している。沖縄県へは、2017年に大型観光EVバス「K8」10台を導入し、沖縄のエコツーリズム支援を開始した。

今回、EVバスに続き乗用EVのドルフィン ロングレンジ130台をレンタカーとして、事業者向けレンタカー業務を行うバンクレンタカーに導入。D＆Dホールディングス関連子会社のエバーグリーンモビリティとD＆Dマネージメントが運営する店舗で取り扱いを開始する。

エバーグリーンモビリティは、2024年3月から試験的に同車両10台をレンタカーとしてエイビス バジェット・レンタカー那覇空港店で先行導入しており、今回の施策で100台の本格運用となる。豊見城市と災害時の緊急電源として避難所などに提供する協定も締結しており、追加する90台も同協定に従い、提供していく予定。

D＆Dマネージメントは、2023年7月から正規ディーラー「BYD AUTO 沖縄」を運営。レンタカー部門にドルフィン ロングレンジを配備し、バジェット・レンタカー石垣空港店や宮古空港店での運用を開始した。

沖縄しまたて協会のまとめた「レンタカープローブデータを用いた観光交通特性調査」では、沖縄県内のレンタカーの平均走行距離は287.7kmという結果が報告されている。ドルフィン ロングレンジの一充電当たりの航続距離は476kmで、レンタカーとして本格導入を決定する前に実施した試験運用時でも、同車両の利用者は経路充電なしで返却しており、県内で利用するための十分な航続能力を備えていると実証された。

BYDは、2024年4月から乗用EVを対象に認定中古車制度の運用を開始しており、沖縄県でのレンタカー利用終了後の車両を認定中古車として点検・整備し、全国のBYDネットワークを通じて販売する予定。