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チューリング、完全自動運転実現に向けたAI基盤モデルの開発事業でNEDOから3億円助成

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チューリング、完全自動運転実現に向けたAI基盤モデルの開発事業でNEDOから3億円助成

Turing(チューリング)は9月12日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「ディープテック・スタートアップ支援事業(DTSU)」のSTS(Seed-stage Technology-based Startups)フェーズに採択されたと発表した。最大3億円の助成を受け、完全自動運転実現に向けたAI基盤モデルの開発を行う。

チューリングは、完全自動運転の開発に取り組むスタートアップ。2030年までにハンドルのない完全自動運転車の開発を目指している。

今回、同社の「完全自動運転を実現するAI基盤モデルの開発」の事業が助成事業に採択された。同事業は、データ収集・ニューラルネットワーク開発・エッジデバイス搭載までのサイクルを2つのステップで回し、東京の複雑な街並みの中で人間の介入なしに30分間走行可能なE2E自動運転システムを開発する。

ステップ1は、収集した公道走行データを用いて、能動的学習による自己課題解決が可能なAI基盤モデルを元にしたE2E自動運転システムを開発。仮想空間での操作能力の評価を通じてAIの精度を高め、実車での運転制御の向上を図る。システムは模倣学習に基づき、不得意な運転シーンに対し追加データを用いてAIが自己改善するサイクルを繰り返すことで、さまざまな環境における対応力を強化する。

ステップ2は、公道走行テストを行い、実際の運転環境に沿ったシーンでの対応力を評価する。事前に設定した複数のタスク処理における実行可否を基準とした定量評価と、人間が同乗する定性評価を組み合わせ、モデルの再開発も含めたデータ収集、能動学習、評価のサイクルを繰り返し実施する。

同社は同事業を通じて、完全自動運転実現に向けたAI基盤モデルの開発を加速していく。

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