東レの次世代自動運転公共交通デザインコンセプト「APURE(エーピュア)」が「レッド・ドット・デザイン賞」を受賞
東レとToray Industries Europe GmbHが、Rhein-Main-Verkehrsverbund※1 (以下、RMV)、およびneomind GmbH※2(以下、neomind)と共同で製作した次世代自動運転公共交通のデザインコンセプト“APURE(エーピュア)”が、世界的に権威のあるデザイン賞の一つである「Red Dot Design Award※3」(レッド・ドット・デザイン賞)デザインコンセプト部門においてレッド・ドット賞を受賞したことが発表された。
“APURE”は、東レグループが持つ先端材料を最大限活用し、RMVが推進する自動運転公共交通の運行実証プロジェクト「EASY」で蓄積された搭乗者ニーズと規制・規格に関する知見が盛り込まれ、neomindがこれらをベースに製作した次世代自動運転公共交通のデザインコンセプトである。
内装材料には植物由来素材やリサイクル素材に重点を置くことで、サステナビリティが考慮されている。また、レイアウトは、高い収容力、安全性、快適性のバランスが実現されており、実際に走行が可能なレベルで、リアリティある設計が実現されている。
なお、本コンセプトに基づき、実際に乗降可能な内装を中心としたモックアップモデルが製作され、ベルリン国際見本市会場で9月24日(火)から27日(金)まで開催される国際鉄道技術専門見本市「InnoTrans 2024」(主催:メッセ・ベルリン)の東レブースにてお披露目される。
※1: RMVはドイツ最大の交通機関のひとつであり、フランクフルト/ライン=マイン地域の鉄道、バス、オンデマンド・モビリティなどの新しいモビリティによる地域公共交通を調整・組織している。
※2: neomindはドイツ・ミュンヘンに本社を置くデザイン会社。
※3: 1955年に設立された、世界的に最も権威あるデザインに関する賞の一つ。ドイツ・エッセンを拠点とするノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが主催。「プロダクトデザイン」「ブランド&コミュニケーションデザイン」「デザインコンセプトの3部門で構成され、それぞれ世界的なデザインの専門家により審査が行われる。