いすゞ、伊藤園、アイ・グリッドがBEVトラック運用と施設エネルギーマネジメントの両立に向けた実証開始

BEVトラックを複数台導入する際の課題として、充電計画の複雑化や、施設の電量デマンドがピーク値を超過することによる基本料金の増大などがあげられる。そのため、適切な充電計画の策定と、計画に基づいた電力のピークシフトが必要となる。

実証は、いすゞのBEVトラック「エルフEV」でルートセールスを行っている伊藤園の浅草支店で実施する。車両の運行管理サービスや稼働サポートを提供するいすゞの商用車情報基盤「GATEX（ゲーテックス）」と、施設電力使用量の実績・予測データを持つアイ・グリッドのエネルギーマネジメントプラットフォーム「R.E.A.L. New Energy Platform（R.E.A.L. ニューエナジープラットフォーム）」を連携させ、配送計画と施設の電力デマンドに基づいた充電計画の策定、それに則った車両側での充電制御の実地検証を行う。実施期間は2025年9月まで。

いすゞは2023年3月のエルフEVの市場投入に合わせ、BEV導入時の課題解決と脱炭素化を支援するトータルソリューションプログラム「EVision（イービジョン）」のサービス提供を開始。実証を通じて、車両の運用と施設エネマネの両立を目指し、サービスのさらなる拡充を図る。