トヨタ、小型・軽量化した「ポータブル水素カートリッジ」を日本初公開｜ジャパンモビリティショービズウィーク2024

出展概要

トヨタは、マルチパスウェイでのカーボンニュートラル実現に向けた取り組みとして、使用済み電池のトレサビリティ技術や、電池の交換作業を画期的に短縮・低減できる技術を展示し、より安価・安定的に運用できる技術・アイディアとのマッチング、スタートアップとの技術交流を目指す。

出展内容1：液体水素エンジンGRカローラ

自工会の合同展示ブースで、耐久レース参戦車両を展示する。同社は、2021年より気体水素を燃料とした「水素エンジンカローラ」、2023年より燃料を液体水素に変更した「液体水素エンジンGRカローラ」で国内外の耐久レースに参戦している。モータースポーツの現場でクルマと人を鍛え、産官学の仲間と行っている、カーボンニュートラルの実現に向けた活動を紹介する。

出展内容2：ポータブル水素カートリッジ

日本初公開の「ポータブル水素カートリッジ」は、大型で持ち運びが困難だった水素タンクを、人の手で運ぶことができるサイズに小型・軽量化したもの。燃料電池自動車（FCEV）開発で培った技術を活用し、小型・軽量化することで、水素を身近で安全なエネルギーとして様々な生活シーンで使用できるよう設計した。

リンナイと共同開発した「水素調理器」も展示。水素利活用の一例として、ポータブル水素カートリッジに充填した水素を燃料電池に使用した発電や、水素を燃焼させて調理用途に使用する取り組みを紹介する。

出展内容3：スイープ蓄電システム

「スイープ蓄電システム」は、中古の電動車用電池を蓄電システムに活用する仕組み。種類や劣化度の異なる中古電池を再利用して、それぞれの電池に残された蓄電能力を最大限発揮させることができる。同社独自の電池制御技術「スイープ技術」を使用しており、直列に繋いだ各電池の通電と非通電をマイクロ秒の速さで切り替えることで、各電池からの充電・放電を直流・交流で任意に制御する技術となっている。

太陽光や風力など、電力供給が不安定な再エネ発電の増加に伴い、調整力を中古電池で賄うことで、電力の安定供給と再エネの普及に貢献する。

同社は2018年からJERAと共に「スイープ蓄電システム」に関する研究・開発をしており、2022年からは世界初の試みとして「大容量スイープ蓄電システム」をJERAの四日市火力発電所に設置し、実証実験に取り組んでいる。サーキュラーエコノミーの実現により、カーボンニュートラルに貢献し、持続可能な未来づくりにつなげていく。

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