トヨタ、マネーグラム・ハースF1チームと車両開発で業務提携。若手エンジニアらがテスト走行に参加し市販車開発に反映

TGRは、クルマづくりに必要不可欠な三要素「People」「Pipeline（※）」「Product」を鍛えるため、モータースポーツ参戦を継続している。レースの現場で「壊しては直す」を繰り返し、プロドライバーからのフィードバックを市販車開発へ反映させた「ドライバーファーストのクルマづくり」の取り組みを強化しており、ドライバーやエンジニア・メカニックの人材育成を行いながら、データ解析・活用を行い、車両開発に生かす必要性が高まっているという。

今回の提携では、TGRの育成ドライバー、エンジニア、メカニックがハースF1チームのテスト走行に参加し、経験を積むことができる環境を整える。ドライバーは走行経験や走行データの解析ノウハウを学び、「Pipeline」の効果的な運用を目指す。エンジニアとメカニックはハースF1チームのレーシングカーの空力開発に参画し、極限の使用環境下を想定したシミュレーション、カーボン部品の設計・製造を行い、技術や知見を市販車に反映できる人材を育成していく。

両社は「人材育成を通じてモータースポーツ・自動車産業へ貢献したい」という想いを共にしながら、チーム力強化に向けて取り組みを進めていく。

※レース中の走行データなどの膨大なデータを多拠点で共有し、即座に解析、レースの戦略立案へタイムリーに活用するノウハウやインフラ