子どもの習い事送迎に特化したMaaSサービス「håb」が横浜市にて走行実験を実施

2023年3月1日〜15日、子どもの習い事で欠かせない送迎に焦点を当てたMaaS事業の実証実験が横浜市で行われた。

実証実験を主導したのはhåb（本社：神奈川県横浜市／代表取締役：豊田洋平）。同社は子ども専用送迎シャトル運行システム「håb」の構築を、神奈川県や東京都が主催するアクセラレーションプログラム（※）での資金援助を受けながら進めてきた。

実証実験では、事前の乗車リクエスト等の受付をhåbが担い、実験期間中における子どもの送迎は、横浜市のアサヒタクシーへの運行委託のもと行われた。

システムの構築から社会実装のフェーズへと移行し、実証実験は今後の新たな送迎の在り方を社会に示す機会となった。

※ 社会課題をビジネスを通じて解決しようとするスタートアップを公募し、採択企業に対してアドバイス・メンタリングを実施し、伴走支援するプログラム。

子どもが相乗りして習い事へと向かう移動ソリューション

近年、共働き世帯の割合は増加傾向にあり、子どもの習い事のための送迎対応は親の働き方と生活の在り方はもちろん、子どもの成長機会にも大きく影響を与えている。

親の立場で考えた場合、子どもの送迎のために仕事を調整したり、キャリアアップを図るチャンスを手放さなければいけないケースがあるかもしれない。また、疲労から事故を招いてしまう危険性や、送迎時の渋滞によって時間的損失が生じるケースも考えられる。

子どもの立場で考えた場合、親の送迎手段が無いために習い事へと通う選択肢が与えられないケースや、仲良しグループの中で自分だけが習い事に通えず関係性に歪みが生じてしまうといった問題が生じるかもしれない。

同社が提供する子ども専用送迎シャトル運行システム「håb」は、子どもが相乗りして習い事の目的地へ向かう移動ソリューションだ。利用者の送迎需要に応じた柔軟なルートの生成と車両運行で、子どもの教育機会の最適化に貢献するとしている。