ホンダ、新型SUV「WR-V」を発表。価格は209万8,800円から
本田技研工業(ホンダ)は12月21日、新型SUV「WR-V(ダブリューアールブイ)」を3月22日に発売すると発表した。
WR-Vは、多様なライフスタイルやニーズに適応できることをコンセプトに開発が進められたコンパクトクラスの新型SUV。公式サイト内で11月に先行公開を行い、今回発売を発表した。
パワートレーンは、静粛性と高出力を両立したガソリンエンジンの「1.5L DOHC i-VTECエンジン」を搭載。加速時や減速時のステップシフト制御を採用するなど、CVT制御をWR-V向けに最適化することで、さまざまな走行シーンで心地よく安心感のある走りの提供を目指した。
ホンダの「FIT(フィット)」のシャシーをベースに、電子制御パワーステアリングやサスペンションをWR-V向けに最適化し、扱いやすいリニアな操縦性を追求。優れた直進安定性と乗り心地の良さを目指し、2650mmのロングホイールベースとした。エンジンマウント類の配置やサイズの最適化によりエンジンの振動を抑え、遮音や吸音対策によりロードノイズを低減。i-VTECエンジンの心地よいサウンドを提供しながら、静かで快適な室内空間を両立している。
運転席は、高いアイポイントによる見晴らしのよい視界と、操作しやすいステアリングやペダルの配置によるセダンライクな運転姿勢を両立させた。後席はゆとりある空間を設定し、頭上空間の広さを確保。ドアライニングの下部や前席シートバックの形状を工夫することで、乗り降りがしやすく、ゆとりのある足元空間を確保した。
荷室は、後席からの荷室長を確保するとともに、壁面をフラットに近い形状にし、床下収納を設けたことで、コンパクトSUVのクラストップレベルとなる458L(※1)を実現。多様なニーズに応えられる広い室内空間とした。最低地上高は195mmとし、未舗装路や段差を走行するストレスを軽減し走りの自由度を高めている。
フロントデザインは、サイドのベルトラインから水平に車両前端まで伸ばしたフロントフードとスクエアなフロントグリルにより、分厚いロングノーズを表現。ライトは、フロントはフルLED、リアはストップランプとテールランプにLEDを採用した。
安全装備は、「衝突軽減ブレーキ」や「誤発進抑制機能」などからなる安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」(※2)を全タイプに標準装備。フロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いたシステムを採用した。
価格は、209万8,800円〜249万9,300円。販売台数は月販3000台を見込んでいる。
※1:荷室容量はVDA方式による
※2:Honda SENSINGは、ドライバーの運転支援機能のため、各機能の能力(認識能力・制御能力)には限界がある。各機能の能力を過信せず、つねに周囲の状況に気をつけることを推奨する。