トヨタの型式指定申請における不正、「カローラ フィールダー」「ヤリス クロス」など7車種
トヨタ自動車は6月3日、国土交通省からの指示に基づく型式指定申請に関する調査について、現行モデルを含む7車種において国が定めた基準と異なる方法で試験を実施していたことが判明したと発表した。
今回の発表は、1月26日の型式指定申請に関する国交省からの実態調査の指示を受けて進めていた調査の中でわかったもの。現在も調査中だが、同社は不適切な事案が判明した7車種について5月31日に国土交通省に報告した。
対象は生産中の3車種(カローラ フィールダー、カローラ アクシオ、ヤリス クロス)における歩行者・乗員保護試験でのデータ不備と、生産終了した4車種(クラウン、アイシス、シエンタ、RX)における衝突試験等の試験方法の誤り。
同社は「先般、認証に関する問題が発覚した日野自動車、ダイハツ工業、豊田自動織機に引き続き、トヨタで問題が判明したことは重大なことと受け止めている」とコメント。対象となる車両は、すでに生産を終了しているものも含め、社内での徹底的な検証において法規に定められている性能に問題無いことを確認しており、対象車両のユーザーはただちに使用を控える必要はないという。
今回の調査結果を踏まえ、日本国内で生産中の3車種については6月3日より一旦、出荷・販売を停止することを決定。国交省の指導のもと、立会試験などの適切な対応を進めていく。