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KGモーターズ、大阪大学とミニマムモビリティーの自動運転化に向けた共同研究契約を締結

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KGモーターズ、大阪大学とミニマムモビリティーの自動運転化に向けた共同研究契約を締結

KGモーターズは4月9日、大阪大学大学院基礎工学研究科と超小型モビリティ(ミニマムモビリティ)に特化した省電力かつ高効率な自動運転用データ収集システムと、ミニマムモビリティへの搭載を想定した自動運転手法の開発に係る共同研究契約を締結した。

KGモーターズでは、原付ミニカー規格で、1人乗りセンターポジションの小型電気自動車を開発している。

大阪大学大学院基礎工学研究科では、堀井隆斗講師が中心となり、人の認知能力に基づいたマルチモーダル情報統合処理や生成AIをはじめとする機械学習技術を活用し、小型ロボットや家庭用サービスロボットを含む多数のロボットの自律化・知能化に関する研究に取り組んできた。

今回の共同研究契約により、両者は、MaaS(Mobility as a Service)を通じたシェアリングや自動運転による新たな公共交通システムの構築を目指す。

KGモーターズで開発中のミニマムモビリティー

共同研究の内容は、「マルチモーダル情報統合」に関するものや、「基盤モデル」の技術に関するものなどを含む。

マルチモーダル情報統合は、単一のセンサー情報だけでなく、テキスト、画像、音声など複数のセンサー情報を利用して統合処理する方法。堀井講師が所属するロボット学習グループでは、人間が五感を通じて外界や物体を知覚するように、ロボットに世界を認識させるためのマルチモーダル情報処理技術を長年研究している。これにより、ロボットや自動運転車が複雑な環境情報をより効果的に処理し、適応することが可能になるという。

基盤モデルは、Transformerなどの大規模なアーキテクチャを利用して構築され、事前に学習されたモデルの総称。自動運転車や家庭用サービスロボットなどのロボティクス分野で広く利用されている。

同研究の具体的な目標は、ミニマムモビリティーに特化した省電力かつ高効率な自動運転用データ収集システムの開発と、ミニマムモビリティーへの搭載を想定した自動運転手法の開発。研究成果を実用化し、日本国内外でのモビリティー革新への寄与を目指す。

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