トーヨータイヤ、乗用車向けスタッドレスタイヤ「オブザーブ ギズ3」発売。アイス路面でのブレーキ性能が向上
TOYO TIRE(トーヨータイヤ)は7月11日、乗用車向けスタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ3(オブザーブ ギズ スリー)」を8月から発売すると発表した。
昨今、昼夜の寒暖差が大きくなっている影響で、降雪時には、日中の気温上昇により雪が解けてシャーベット状態になり、気温が低下する夜間には凍結してアイス状態になるなど、路面状況は刻々と変化することが増えている。スタッドレスタイヤにはこうした不安定な気候の影響、路面の変化に対応できる性能が求められており、アイス性能はクルマの安全走行に大きく影響する。
今回発売する新製品は、アイス路面でのブレーキ性能や発進時のトラクション性能を大幅に進化させつつ、その効き目がより長続きするように設計されている。
開発にあたってはタイヤと路面の密着性に着目し、パターン設計と配合技術の両面から性能向上を図った。同社独自のタイヤ設計基盤技術「T-MODE(ティーモード)」によりスノー予測技術を活用し、新パターン「ヘリンボーンサイプ」および「アッセンブルブロック」を開発。タイヤと路面の接地圧を分散するとともにブロックの倒れ込みを抑制した。
「持続性高密着ゲル」および「サステナグリップポリマー」を配合した新たなコンパウンド「密着長持ちゴム」を採用することで低温でもゴムの柔らかさが維持されるようなった。これらの改良によってタイヤと路面の密着性が増し、アイス路面でのブレーキ性能は同社従来品(OBSERVE GIZ2)と比べ22%向上した。
ポリマーの一部に自然由来のサステナブル素材を使うことで、環境配慮も実現した。
価格はオープン価格。発売サイズは全68サイズ。人気が高まっているSUV用のサイズも新たにラインアップする。