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独アウディ、新型「A5」シリーズ4車種発表。「A4」の新世代モデル

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独アウディ、新型「A5」シリーズ4車種発表。「A4」の新世代モデル

独アウディは7月16日、主力車種A4シリーズの新世代モデルとなる新型「A5」シリーズを発表した。モデルネームの再構築に伴い、今後は名称を「A4」から「A5」に変更。7月からドイツで注文を開始している。

同社はモデルレンジの拡大に伴い、2024年よりモデルネームを再構築している。電動モデルと内燃エンジンモデルを名称の数字によって区別し、偶数は電動モデルを、奇数は内燃エンジン搭載モデルを表す。

長年のベストセラーシリーズである「A4」から「A5」に名前を変え、ドイツ・ネッカーズルムで生産。「A5」「S5」「A5 Avant」「S5 Avant」の4つの新しいバリエーションで提供する。同シリーズは最新プラットフォームのプレミアムプラットフォームコンバッション(PPC)を採用する初めてのモデルとなる。

新しいモデルでは全長と全幅が拡大。標準装備も拡充し、新型A5をアッパーミッドサイズセグメントに位置付ける。オプション装備はパッケージにまとめる。

再設計されたA5シリーズは、「セダン」を再定義し、力強く洗練されたデザインで表現した。長いホイールベース、大きなホイール、低くスポーティなボディを備えたプロポーションは、ダイナミズムとプレミアムな基準をイメージ。スポーティーでコンパクトに見えるグリーンハウスが後部に向かって大きく弧を描き、クーペのように浅いリヤウィンドウにシームレスに流れ込み、視覚的に短いテールゲートに際立つスポイラーリップまで続いている。

フロント部分は、幅広でフラットなシングルフレームと、立体的なハニカム構造が特徴。細く精密に描かれたヘッドライトと相まって、A5のフェイスを形作り、印象的な表情を与えている。バンパーに統合された「ソフトノーズ」は、ボンネットとフロントエンドを一体化させた。前後のホイールのショルダー部分から突き出たブリスターは、Audi Ur-quattro(ウア クワトロ:初代quattro)を彷彿させる、Audi Design DNAの重要な要素を表現したという。

フロントにLED技術を用いたデジタルデイタイムランニングライトを、リヤに第2世代のデジタルOLEDリヤライトを装着。各デジタルOLEDパネルに約60のセグメントがあり、リヤのディスプレイの役割を高めている。そのため車両間通信(car-to-x communication)も可能になり、新しいコミュニケーションライトなどによって道路上の安全性向上に貢献する。

車両のロック解除時や退出時のダイナミックな照明効果で効果的に演出し、ドライバーの使いやすさを高めている。ライトシグネチャーがアクティブに変化する「アクティブデジタルライトシグネチャー」も同様に、新しい生き生きとした感覚を伝えるとともに、後続車両からの視認性も高める。

操作コンセプトは、E3電子アーキテクチャーにより、車両とのインタラクションの向上を目指す。スリムで独立したAudi MMIパノラマディスプレイは、曲線的なデザインでOLED技術を使用。11.9インチ表示スクリーンのAudiバーチャルコックピットと、14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成されている。助手席のデジタルステージを補完するために、アウディはダッシュボードデザインに完璧に統合された10.9インチMMI助手席ディスプレイをオプションで提供する。

先進ハイブリッドシステムのMHEV plusは、内燃エンジンをサポートし、CO2排出量を削減しながら性能を向上。パワートレインジェネレーター(PTG)は、部分的な電動走行ができ、燃料消費の削減に寄与する。

2.0TDI(150kW、前輪駆動/quattro)では最大10g/kmまたは0.38l/100kmの削減、V6 3.0TFSI(270kW、quattro)では最大17g/kmまたは0.74l/100kmの削減が可能(WLTP走行サイクルにおいて※)。

エントリーエンジンは、2.0TFSIで110kW(150PS)を発揮。オプションにより、同じ2.0TFSIエンジンの150kW(204PS)仕様も選択でき、一般的なエントリーモデルから快適な長距離ランナー、ダイナミックなスポーツカーまで幅広くカバーする。エンジン、トランスミッション、電動化のレベル、ドライブトレインの種類は、ユーザーの期待値に合わせて設定されている。

ドイツとそのほかのヨーロッパ諸国で11月に発売予定。

※CO2排出量や燃費の利点には、MHEVシステムとの比較で、MHEV plusシステムで追加となった重量が与える影響が含まれている。ただし、MHEV plusシステムを搭載した車両とMHEVシステムによる標準車両を比較する際の、ドライブトレインの違いや重量の違い、当該車両の運転時の抵抗などで生じる車両本体レベルでのCO2削減効果については考慮されていない

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