三井物産、EV向け充放電・エネマネシステムを国内で導入開始。ABBのEV充電器を活用
三井物産は9月3日、出資先の独The Mobility House(TMH)が開発する電気自動車(EV)充電・エネルギーマネジメントシステム「ChargePilot(チャージパイロット)」の国内導入を開始した。
EV導入は、脱炭素化に欠かせない取組みの一つとして、欧米に続き国内でも本格化している。一方で、EV普及による電力需要の増大は、電力供給の負担を大きくすることが懸念されていることから、EV充電を最適化し、電力系統への負荷軽減と、EV所有者の電力コスト低減に貢献するスマート充電技術の普及が注目されている。
TMHは、EVバッテリーを活用した電力事業を展開しており、三井物産は2017年に同社に出資している。チャージパイロットは、EV充電を最適化することでEV導入を進める企業に対して電力の効率的な使用をサポートし、EV導入コスト軽減を支援するスマート充電システム。
エンジニアリング企業のABBからEV充電器「Terra AC Wallbox」の提供を受け、4月から、同充電器を活用したチャージパイロットの実証をバス事業者のWILLER EXPRESS東京本社で開始していた。
三井物産は、今回の導入開始を進め、TMH社の持つスマート充電制御技術を国内の顧客に展開し、電力系統の課題解決を目指す。