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ティアフォー、日立Astemoと自動運転システムとSDV開発で連携。2030年の量産車モデルに向け

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ティアフォー、日立Astemoと自動運転システムとSDV開発で連携。2030年の量産車モデルに向け

ティアフォーと日立Astemo(アステモ)は10月17日、自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware(オートウェア)」を活用した自動運転システムおよびソフトウェア定義型自動車(Software-Defined Vehicle:SDV)の領域で共同開発を開始したと発表した。両社は2030年の量産車モデルに向けて新たな付加価値の提供を目指す。

日立Astemoは、カーメーカーに重要モジュール製品などを直接納入する「Tier1(第1次サプライヤー)」のようなビジネスモデルと異なり、多様化する顧客のニーズにサービスやソフトウエアなどの無形資産を含めて提供する「Tier 0.5」として、自動車メーカーに車両全体の設計を考慮したシステムを提案することを目指し、リファレンスシステム(Internet of Vehicles Platform:IoV PF)の開発を進めている。

ソフトウェアの開発をクラウドの仮想環境で行い、ソフトウェアの仕様を統一化できるクラウドネイティブ対応ソフトウェアアーキテクチャの開発にも取り組んでいる。このアーキテクチャを活用することで、開発効率や品質向上、費用削減、市場への迅速な対応ができ、このアーキテクチャに対応した自動運転ソフトウェアとしてAutowareの使用を予定している。

日立Astemoのリファレンスシステムとクラウドネイティブ対応ソフトウェアアーキテクチャ

ティアフォーは、自動運転技術の国際業界団体の「The Autoware Foundation(AWF)」、およびSOAFEEの主要なメンバー企業と協力し、Autowareを基盤とした業界標準の自動運転システム開発キット「Open AD Kit」の仕様策定とリファレンス実装を主導してきた。今後は、Open AD Kitのクラウドネイティブ仕様を拡充し、SOAFEE準拠のSDVアーキテクチャに基づいた自動運転システム開発の支援を予定している。

両社は、AWFやSOAFEEなどのオープンコミュニティ活動の一環で継続的な技術連携を行ってきた経緯があり、今回の協業に繋がった。今後は、日立Astemoが開発するリファレンスシステムも最大限に活用し、Open AD Kitの次世代プロジェクトを推進する。

これらに加え、ティアフォーは、自動運転システムに特化したオープンで大規模な機械学習基盤と軽量なエッジAIモデルの開発にも取り組んでおり、世界中の様々な企業とデータを共有しながら機械学習やエッジAIの技術開発に取り組める仕組みを構築している。今後は、その仕様をOpen AD Kitに導入し、日立Astemoが開発するリファレンスシステムとの連携も構想している。

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