ティアフォー、ロボットタクシーと自動運転トラックの開発・実証を本格化。経産省の補助金事業に採択
ティアフォーは8月20日、経済産業省による令和5年度補正予算「モビリティDX促進のための無人自動運転開発・実証支援補助金」に採択されたと発表した。
補助金を活用し、タクシーサービスの社会実装に向けた「自動運転移動サービス用車両開発事業」と、物流サービスの社会実装に向けた「自動運転トラック開発事業」を促進する。2024年度の事業の交付上限額は約7億円。
自動運転移動サービス用車両開発事業は、自動運転によるタクシーサービスの早期の社会実装を目指すもの。2024年度に一般の利用者を対象としたロボットタクシーによる移動サービス実証を開始する。
同社はAMANEと共同で、自動運転によるタクシーサービスの全国展開を可能とする車両の開発と、都内複数地域でのサービス実証を提案。東レ・カーボンマジックとロボットタクシー車両の開発、日本交通と都内複数地域でのロボットタクシーのサービス実証、AMANEとロボットタクシーを活用したモビリティハブ構想の検証など、パートナー企業と連携して進める。
取り組みを通じてロボットタクシー車両量産化の準備を整え、5月に発表したロボットタクシー事業導入検討からサービス開始までを標準化して、普及に貢献する。
自動運転トラック開発事業では、自動運転による物流サービスの実現を目指し、2024年度に自動運転の大型トラックの開発と自動運転車両優先レーンを含む区間での実証走行を開始する。
いすゞ自動車や三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)の技術支援を受け、両社の大型トラック車両を基盤とした高速道路向け自動運転トラック車両の構築や、新東名高速道路での実証走行を推進していく。
5月に発表した高速道路トラック向け自動運転システムの基本機能の開発を加速させ、成果をリファレンスデザインとして商用車メーカーに提供し、高速道路トラックへの自動運転機能の早期導入を支援する。