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メルセデス・ベンツ、Gクラス初のEV「G580 with EQテクノロジー」発売。その場で旋回できる「Gターン」など新機能を搭載

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メルセデス・ベンツ、Gクラス初のEV「G580 with EQテクノロジー」発売。その場で旋回できる「Gターン」など新機能を搭載

メルセデス・ベンツ日本は10月23日、オフロードタイプのGクラスに初の電気自動車(EV)として「G 580 with EQ Technology Edition 1(テクノロジー エディション ワン)」を発表。同日より注文の受付を開始した。

Gクラスは1979年に初代モデルを発売したクロスカントリービークル。堅牢さを表現したボディを特徴とし、現行モデルは、2018年に大幅な改良を施して発売。走破性はもちろん、ユーティリティや居住性も向上させている。

今回発表した新モデルは、クラス初のEVとして設定。デザインやオフロード性能はそのままに、EVならではの性能を備え、内燃機関モデルとは異なる新しいオフロード体験の提供を目指した。MBUXやキーレスゴーなどの快適装備や、アクティブステアリングアシスト、自動再発進機能などの最新安全運転支援システムを標準装備するほか、専用の特別装備を採用した導入記念特別仕様車として発売する。

パワートレインには、新機構の4輪独立式モーターを搭載。2速のトランスミッションと制御システムとともにeATS(電動パワートレイン)を形成している。

最高出力108kWを発揮する各モーターは、専用に強化されたラダーフレームの前後アクスルに2つずつ組み込まれ、短いシャフトによって車輪を駆動。システムトータルで587PS(432kW)/1,164N・mを発生、ESPと集中制御ユニットによって、モータートルクは各輪に伝達され、急峻な勾配や滑りやすい地面でも圧倒的なパワーと優れたコントロール性を発揮するという。

バッテリーは、116kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載。合計216個のセルを12のモジュールに収めたモジュラーデザインを採用。最大4mm厚のスチール製ラダーフレームに組み込まれたバッテリーは、車両の低重心化に貢献し、車体剛性を高めている。泥や水の侵入を防ぐため、バッテリーはねじり剛性に優れたケースに収められて、激しいオフロード走行でもパフォーマンスを発揮する。大容量のバッテリーと高効率な同期モーターによって、一充電航続距離はWLTCモードで、530kmとしている。

オフロード走行では、左右の車輪を逆回転させることで、その場で旋回できる機能「G-TURN(※)」、各輪のモーターの駆動トルクを個別に制御することで、回転半径を大幅に縮小させる「G-STEERING(※)」などの技術を搭載し、走破性能を高めた。そのほか、最大渡河水深は同クラスの「G450d」の700mmを上回る850mmを実現するなど、EVでありながら内燃機関モデルと同等、またはそれ以上のオフロード走破性を備えている。

エクステリアは、スクエアなボディ、特徴的なドアハンドル、フロントフェンダーのウインカーレンズなどGクラス伝統のスタイリングはそのままに、後端を持ち上げたボンネットフード、リアホイールアーチに加えられたエアカーテンなど随所にGクラスのEV専用のディテールをあしらった。テールゲートにはスペアタイヤに代わって、充電ケーブルや工具などを収納できるボックスが備わる。

インテリアは、丸型のエアアウトレットや助手席側のグリップハンドルなどGクラス伝統のデザインを踏襲しながら、デフロック機能のスイッチ周辺は専用に再設計し、G-TURNや G-STEERINGの起動スイッチをレイアウトした。MBUXやマルチファンクションステアリングホイール、キーレスゴー、サウンドシステムなど最新の装備を取り入れ、先進性と利便性も高めている。

価格は2,635万円。

※公道では使用できない。周囲に人がいないこと、障害物等がないことを確認し、安全に配慮して使用する必要がある。

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