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メルセデス・ベンツ、「EQS」の改良モデル発表。バッテリー強化で航続距離759kmを実現

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メルセデス・ベンツ、「EQS」の改良モデル発表。バッテリー強化で航続距離759kmを実現

メルセデス・ベンツ日本は11月13日、ラグジュアリー電気自動車(EV)「EQS」のマイナーチェンジモデルを発表し、同日より注文の受付を開始した。納車は11月以降を予定している。

EQSは、2022年にメルセデス・ベンツ初のラグジュアリーEVとして日本に導入。同社が長年培ってきたラグジュアリーと快適性の理想を実現したEVとしている。ラインアップは、「EQS 450+」と「メルセデス AMG EQS 53 4MATIC+」の2種類。

今回のマイナーチェンジでは、ソフトドアクロージングの新規採用、内外装デザインの刷新、デジタルコンテンツの強化、バッテリー容量の向上などさまざまなアップデートを実施した。

エクステリアは、電動充電フラップを新採用し、利便性を向上したほか、EQS 450+にクロームルーバーラジエーターグリルとボンネットマスコット、ソフトドアクロージング機能を標準装備。有償オプションで新デザインの21インチAMGアルミホイールを選択可能となる(メルセデス AMG EQS 53 4MATIC+には標準装備)。

インテリアは、「MBUXハイパースクリーン」をEQS 450+に標準装備する。左右Aピラーの間にあるダッシュボードをほぼ埋め尽くす、大型の曲線的なスクリーンユニットで、1枚のカバーガラスの奥にディスプレイが3枚あり、幅141cmの単一のスクリーンに融合したように見える。メディアディスプレイと助手席用ディスプレイには、高精細な有機ELディスプレイと触覚フィードバック機能を採用し、助手席では走行中もテレビや動画コンテンツを視聴できる。

EQS 450+は、乗員の快適性を向上させる「エクスクルーシブパッケージ」を選択すると、シートの素材がナッパーレザーとなり、後席の居住性を高めるエグゼクティブシートになる(メルセデス AMG EQS 53 4MATIC+には標準装備)。ネック&ショルダーウォーマー、シートヒータープラス、マルチコントロールシート機能が後席左右に、ショーファーポジションスイッチが助手席に、デザインベルトバックルが前後席に装備され、MBUXリアエンターテインメントシステムも搭載される。

「MBUX エンターテインメントパッケージプラス」も標準装備する。主要音楽ストリーミング配信サービス(Spotify、Amazon Music、Apple Music)をMBUX インフォテインメントシステムに完全に統合した、メルセデス・ベンツの「オンラインミュージック」サービスに、動画視聴サービス「ビデオストリーミング」を追加した。

iPhoneに対応したデジタルキーを採用し、クルマの始動やロック操作、家族や友人とのキー共有が可能となる。

パワートレインは、EQS 450+はリアに電動パワートレイン(eATS)を搭載し、最高出力は360PS(265kW)。バッテリー容量は118.0kWhに増やし、一充電走行距離は日本最長の759km(※)となる。電気モーターには永久磁石同期モーター(PSM)を採用しており、PSMにはACモーターのローター(回転子)に永久磁石が取り付けられているため、ローターに通電は不要となる。

メルセデス AMG EQS 53 4MATIC+は、フロントとリアにeATSを搭載し、最高出力は658PS(484kW)。RACE START使用時は最大761PS(560kW)。航続可能距離は659km。トルクシフト機能によりフロントとリアの電気モーター間で駆動トルクの連続可変配分が行われるため、前後駆動力配分を常に効率的・最適化している。

メルセデス AMG EQS 53 4MATIC+には、新機構「ディスコネクトユニット(DCU)」も搭載し、フロントのeATSアクチュエーターを用いたクラッチを装備。走行状況に応じてクラッチを切ることで前輪をフリーにしモーターによる抵抗を極力低減させ、電気の消費量を抑制する。

最新世代の回生ブレーキを採用。回生レベルの向上や、ヒートポンプにより廃熱等を効率よく暖房に利用するシステムを採用することで消費電力の大幅な削減し、航続距離の伸長に貢献する。リチウムイオンバッテリーは118.0kWと大容量になり、6.0kWまでの交流普通充電と、直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応している。

EVを初めて保有するユーザー向けに、EVカーライフのサポートと充電サービス「Mercedes me Charge」のプログラムを用意する。新車購入から5年間または10万kmのいずれか早い方まで、一般保証修理・定期メンテナンス(点検整備の作業工賃・交換部品)・24時間ツーリングサポートが無償で保障されるプログラム「EQケア」が適用でき、納車時に車載される専用の充電カードで、全国約2万1,870口の提携充電器を1年間、月額基本料金と充電料金ともに無料で利用できる。

テレマティクスサービス「Mercedes-Benzデジタルプロダクト」も提供する。自動車が通信することにより、ユーザーの利便性を向上してカーライフをサポートする。事故検知時にコールセンターが消防に通報する24時間緊急通報サービスや、ツーリングサポート必要時に、meボタンを押すとツーリングサポートセンターにつながる24時間故障通報サービスなどを受けられる。

価格は、EQS 450+は1,535万円、メルセデス AMG EQS 53 4MATIC+は2,395万円。

※2024年10月時点。同社調べ。

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