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復活のロータリーエンジン!|世界よこれが8Cだ。

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復活のロータリーエンジン!|世界よこれが8Cだ。

ハイブリッドユニットの展示は既になされていた「e-SKYACTIV R-EV」だが、カットモデルなためにエンジンの詳しい様子は伺えなかった。今回、初めて全容を眺めることができたマツダの新しいハイブリッドユニットを、各方向からご紹介しよう

TEXT:MFi PHOTO:山上博也(Hiroya YAMAGAMI)/MFi

 
初めて目の当たりにした実機は思ったより大きかった。しかしよく眺めれば、補機類が上に載っているためで、それを除くと立方体のようにコンパクトな体躯であることが見て取れた。

マツダにとって新しいロータリーエンジン、世代からすれば「2」になるだろうか。8Cと名付けられた新型機は、レシプロエンジンで世界の度肝を抜いたSKYACTIVコンセプトを多々盛り込み、熱効率を追求した意欲作である。ロータリーエンジンといえば巨大で扁平、しかも移動する燃焼室によって冷却損失に難があり、どうしても熱効率に劣りがち──というのがこれまでの見立てだった。

8Cはシリーズハイブリッド用の発電専用機(じつはDHE:市販車用のハイブリッド専用エンジンとしては日産のHR14DDeと並んで世界初レベルだろう)とすることで、運転領域を高効率点に寄せることができているものと思われる。燃焼技術についてもマツダお得意のMBD:モデルベース開発を駆使して、複雑なRE燃焼の振る舞いを高度に解析、直噴技術と合わせて高速燃焼を実現している。

初搭載モデルはMX-30。マツダ車の中でも先鋭的な役割を担う車種で、REを用いるシリーズHEV第一弾としてはいかにも適役。同車に載せるということからパワートレーンは横置き式で、8Cはこれまでの13Bと異なり初めて横置きREになる。2室だった13Bに対して1室(シングルローター)の8Cは、相対的に大きく重たくなったひとつのローターが高速で回転するということで、振動対策は難しそうな印象。通常の横置きパワートレーンとは異なり、従来の変速機側(車両左方)にエンジンが載るというレイアウトもユニークだ。

ハイブリッド用エンジンの技術

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