いすゞ、国内唯一のAT限定普通免許対応トラック「エルフミオ」発売。キーワードは「だれでもトラック」

昨今のドライバー不足の問題は、小口配送を中心とするラストワンマイル物流や自営業者にも影響し、トラックドライバーの人材確保は喫緊の課題となっている。

同社は、ドライバーの裾野を広げるため、AT限定の普通免許で運転できる経済合理性の高いディーゼルエンジン搭載の小型トラック「エルフミオ」を開発。これからのドライバー多様化を見据え、「だれでもトラック」をキーワードに、ドライバー不足という社会課題の解決への貢献を目指す。

パワートレインは、燃費性能の高い1.9Lディーゼルエンジン「RZ4E」を搭載。軽量なエンジンを採用することなどにより最大積載量1.35トン（※2）を確保し、積載性を高めた。

燃費性能はクラストップの13.6Km／L（※2・※3）と、中量車燃費基準を達成。積載1.5トンクラスに十分な出力（最高出力88kW／最大トルク320Nm）を発生し、6速ATとの組み合わせにより、パワフルでスムーズな走行を実現した。

キャビンは広い居住空間を確保し、広いドア開口によりスムーズな乗降性を実現。小径ステアリングの採用やシートスライドピッチの細分化により、最適なドライビングポジションの調整ができ、誰にとっても運転しやすい設計を意識した。

上級グレード「SEカスタム」にはアームレスト、シートヒーター、ランバーサポート付きシートや電動パーキングブレーキを装備。キャブバリエーションはシングルキャブ、ダブルキャブに加え、シート後方の室内空間を拡張した、いすゞ独自のスペースキャブを設定している。

安全装備は、「誤発進抑制機能」や「プリクラッシュブレーキ（直進時）」などの先進安全機能を標準装備。市街地走行の多い使いユーザーに最適な「ブラインドスポットモニター」「プリクラッシュブレーキ（右左折時）」をオプションとして設定した。

いすゞの高度純正整備サービス「PREISM（プレイズム）」にも対応。コネクテッド技術により常時車両コンディションをモニタリングし、故障の予兆をとらえて、万一の故障にもすぐ対応できるよう安定稼動をサポートする。ユーザーは、専用アプリにより車両のコンディションをスマホでチェックすることができる。

自営業のユーザーには、加入費・年会費無料で、車両モニタリングやサポートサービスのほか、いすゞ販売会社で初回から継続して車検を受けることで保証延長（※4）が可能となる「ELFオーナーズコネクト」を用意している。

平ボディのほか、エルフミオ専用の軽量ドライバンや電動ダンプを完成車としてラインアップし、多様な用途に対応する。

販売には、いすゞ販売会社での販売に加えて、今回新たにオンライン販売チャネル「ELFmioストア」を立ち上げた。パソコンやスマートフォンなどで都合の良い時間に自身で見積もり作成ができ、オンライン商談の申し込みから車両契約までオンラインで完結できる（※5）。

価格は、402万500円（東京地区）。2024年度の販売台数は5,000台を見込んでいる。

※1：最大積載量2トン以下 キャブオーバートラック
※2：平ボディ シングルキャブ リアタイヤ シングル/フラットロー 2人乗り
※3：JC08モード
※4：保証延長には規定走行距離など一部条件あり
※5：オペレーター対応は土日祝日含む8時～21時、所定の夏季・年末の連休期間は除く

「エルフミオ」主要モデル諸元