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BEV共用化でド劣化した基本を「きらきら」で糊塗:BMW・7シリーズ/i7

『福野礼一郎のクルマ論評8』シナジーコンテンツ(11-09)

公開日:
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BEV共用化でド劣化した基本を「きらきら」で糊塗:BMW・7シリーズ/i7

福野礼一郎さんの単行本『クルマ論評8』をよりお楽しみいただくために、試乗当日の写真を掲載しました。誌面で綴られている雰囲気が伝わりやすくなるでしょうか。単行本をお求めの方にもリンクを用意しておりますので、ぜひお手にとってご覧ください。

BMW・7シリーズ/i7[BMW 7er / i7]
試乗日:2023年5月25日

[740i M Sport]
個体VIN:WBA22EH090CK94630
車検証記載車重:2160kg(前軸1120kg/後軸1040kg)
試乗車装着タイヤ:ピレリ P ZERO 前255/45-20 後285/40-20

[i7 xDrive 60 Excellence]
個体VIN:WBY52EJ020CL11115
車検証記載車重:2730kg(前軸1320kg/後軸1410kg)
試乗車装着タイヤ:ピレリ P ZERO 前255/40-21 後285/35-21

(単行本書き出しより)
 新型5シリーズ=G60とそのEV版であるi5=M60が発表になったので、本章で試乗する7シリーズ=G70とそのEV版i7=M70のコンセプトが理解しやすくなった。
 「ICEとPHEVとBEVで車体を共用する基本コンセプト」
 「シャープエッジとクリスタル感を強調した流行追従型の内外装スタイリング」
 「見た目だけでなく運転操作性/室内エンタメ系も含めクルマ運転操作全般をスタイリング化するデザイン専横設計」。
 7シリーズ/i7だけを眺めていたときは、7シリーズ/i7のこの驚天動地のコペルニクス的転換が「本気」なのか、それとも「あまりに旧7シリーズが売れなかったので半分ヤケクソで投入した対Sクラス戦術」なのか、判断つきかねていた。
 しかし新型5シリーズがこれまでの伝統通り新型7シリーズのミニチュア版だったことによって「新型7シリーズはこれからのBMWというクルマのあり方を提示した先鋒である」ことがはっきりした——

福野礼一郎のクルマ論評8

巻数としては8ですが、判型を変えた単行本を含めるとシリーズとしては10冊目。
その間、いろいろな国のさまざまなブランドのたくさんのクルマに乗ってきました。
近年は電動化まっしぐら、モーター駆動にすべて置き換わるのか、純エンジン車は消滅するのか。
各種メディアが悲観的楽観的に取り上げていますが、クルマ論評/二番搾りの理想はまったく変わらず。
一貫した評価軸で今日も明日も新型車に乗り続けています。
今回の『クルマ論評8』では、以下の11台がテーマ車として取り上げられました。
果たしてこれらのクルマはどのような印象だったのか。ぜひお手に取ってご覧ください。

著者
福野礼一郎
自動車評論家

東京都生まれ。自動車評論家。自動車の特質を慣例や風評に頼らず、材質や構造から冷静に分析し論評。自動車に限らない機械に対する旺盛な知識欲が緻密な取材を呼び、積み重ねてきた経験と相乗し、独自の世界を築くに至っている。著書は『クルマはかくして作られる』シリーズ(二玄社、カーグラフィック)、『スポーツカー論』『人とものの讃歌』(三栄)など多数。

『福野礼一郎のクルマ論評8』

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