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「昔のいいクルマ」に乗ってる感じ、嫌いになれない:日産・セレナ

『福野礼一郎のクルマ論評8』シナジーコンテンツ(11-11)

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「昔のいいクルマ」に乗ってる感じ、嫌いになれない:日産・セレナ

福野礼一郎さんの単行本『クルマ論評8』をよりお楽しみいただくために、試乗当日の写真を掲載しました。誌面で綴られている雰囲気が伝わりやすくなるでしょうか。単行本をお求めの方にもリンクを用意しておりますので、ぜひお手にとってご覧ください。

日産・セレナ[Nissan Serena]
試乗日:2023年8月21日

[e-POWER LUXION 2WD]
個体VIN:GPC28-000200
車検証記載車重:1850kg(前軸1040kg/後軸810kg)
試乗車装着タイヤ:ブリヂストン TURANZA ER33N 205/65-16

(単行本書き出しより)
 話題のロータス・エミーラに乗ってみたかったのだが、輸入元に聞いてもらったところ、現時点で広報車の用意があるのはトヨタ製3.5LV6+6速MT/AT横置き搭載405PS/420Nm/1458kgの「V6ファーストエディション」だけ、私的本命のベンツM139型2L直4ターボ+8速DCT横置き365PS/430Nm/1405kgの「ファーストエディション」は現在予注段階で、入荷はまだまだこれからということだった。
 オール新設計アルコア構造ミドシップなのに、またぞろ後輪がパワートレーンを連れ回して後輪荷重が大きくなりやすい横置きレイアウト。エンジンが邪魔でリヤサス設計に制約が大きいし、3.5ℓV6ではどう考えてもリヤが重い。
 エミーラで多少なりともなにかが期待できるのは直4モデルだけなのだ。
 試乗は見送ることにした。
「エミーラだめならセレナはどうですか」と萬澤さん。すごい飛びっぷりだが、乗るクルマを好きに選ぶ我々の車種選定のこれがいつもだ——

福野礼一郎のクルマ論評8

巻数としては8ですが、判型を変えた単行本を含めるとシリーズとしては10冊目。
その間、いろいろな国のさまざまなブランドのたくさんのクルマに乗ってきました。
近年は電動化まっしぐら、モーター駆動にすべて置き換わるのか、純エンジン車は消滅するのか。
各種メディアが悲観的楽観的に取り上げていますが、クルマ論評/二番搾りの理想はまったく変わらず。
一貫した評価軸で今日も明日も新型車に乗り続けています。
今回の『クルマ論評8』では、以下の11台がテーマ車として取り上げられました。
果たしてこれらのクルマはどのような印象だったのか。ぜひお手に取ってご覧ください。

著者
福野礼一郎
自動車評論家

東京都生まれ。自動車評論家。自動車の特質を慣例や風評に頼らず、材質や構造から冷静に分析し論評。自動車に限らない機械に対する旺盛な知識欲が緻密な取材を呼び、積み重ねてきた経験と相乗し、独自の世界を築くに至っている。著書は『クルマはかくして作られる』シリーズ(二玄社、カーグラフィック)、『スポーツカー論』『人とものの讃歌』(三栄)など多数。

『福野礼一郎のクルマ論評8』

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