日産が開発した電動駆動四輪制御技術「e-4ORCE」で「走る、曲がる、止まる」が飛躍的に向上。応答速度はICEの約1/100｜人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA

「走る、曲がる、止まる」が飛躍的に向上する「e-4ORCE」のメカニズム

「e-4ORCE」は、前後に2つの高出力モーターを搭載し、左右のブレーキと統合制御することにより駆動力を変える技術である。従来の四輪駆動システムでは難しかった「走る、曲がる、止まる」の高精度なコントロールが可能となり、滑りやすい路面や急カーブでも安定した走行を実現する。

「EVの四駆がほしいという声を聞いたとき、まず我々が考えたことは、EVの先駆者でリーダーシップを目指そうとしている日産が、モーターを前後に載せるだけでいいのかということ」と渡邉氏は語る。モーターを前後に載せる四駆のEVはすでに世にある技術だからだ、と続けた。

EVはガソリン車と違い、応答速度が速い電気で動くモーターを使う。応答速度は、なんとガソリンエンジンの約1/100という速さ。この電動モーターとブレーキの協調制御に目をつけたのが「e-4ORCE」だ。